Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

うたかた日和

「月焦ガ」観劇

2019.03.23 12:02

「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」


3/21(木)マチネ観劇しました。



明日千秋楽を迎えますが、ネタバレするつもりなので、知りたくない方はさようならー(^^)/~~~












いやぁ





ほんとにおもしろかったんだよなぁ。

良いメンバーだったなぁ。




ビッグツリーシアターって、まぁ劇場あるあるだけど座席めちゃめちゃ狭くて、物理的にどう折り畳んでも脚が収まらなくて、隣の方のとこに少し侵入してしまうことへの罪悪感や、「この体勢で2時間半…」という未来への絶望感からまずスタートするんですけど。(名前にビッグが入ってるとこも「うるせぇスモールじゃねーか」というモヤモヤにつながっている←)



(大木さんが作ったのかな。)



※そしてカンフェティで通路側とればいいことに今気がつく。





でも今回はマジであっという間。

いや良い意味であっという間でもないけど、なんというかずっと集中して観ていて、狭いとか気になる瞬間が2時間半一度もなかった。






なんか、丸さんとか門翔とかの殺陣みてたら、

嬉しくなって笑ってんですよね。




あぁ俺もう笑っちゃってんじゃんって。

ジャイアントキリングの窪田くんみたいに「あは(笑)」って。




うん、わからないんでしょ。知ってる。




「ちゃんとしてて」って表現は間違ってるんだけど、

すげぇな(笑)ってもう嬉しくなっちゃってんですよ。




昔、X-QUESTの舞台を観たあとに淳さんが「ストーリーとかこんな気持ちになったとかいいんですよ。なんか楽しかったなぁってそれだけで。難しいことはいい(笑)。」って言ってたのと少しリンクして。




目の前のソレに、あぁすげぇってだけの、ほんと気持ちいいなぁってただそれだけの気持ちってひとつ素晴らしいなと。



もちろん、さっきの淳さんの言葉は謙遜が入っているんだけど。




そんで丸さんと武雄くんが舞台上にいること多くて、やっぱこの人たちいいなぁって。

10年振りの共演なんですって。

そんな感じしない。






少し戻して。


今回、邪道丸をやった丸山正吾さんは、去年のオバスマでたぶん初めて観て。


そのときにも「丸さん知れたことが新生オバスマ観に行ってよかったこと1位かもしれない」ってつぶやいてたくらい"好き"になった役者さんだったんですけど。





今回の邪道丸は、ホントに合ってた。




あの声質とかあらゆる面で、ガサツでまっすぐで愛があって、細かいことはいい俺はこう思ったんだからこうなんだみたいな、あーいう役がすごく合ってた。




合ってたでいえば、この作品はキャストと役柄が相当ぴったりきてたと思ってます。



全員の名前あげてかなきゃいけなくなるくらいバッシーーーっと来てたのでは。





忍びの雪草/雪無の関谷さん/新木さんもよく舞台出てますが、今回のあのコンビって絶妙で、お手本のような完璧な組合せだったんじゃないですかね。


(新木さんTwitterより引用)




栄治を戦から還すシーン。

それまでは雪無が積極的に事を進める"動"で、

雪草が冷静に進める"静"だったと思うけど、

ここは逆で、その感情的な雪草を見守る雪無の表情とかもすごくよかったです。


うまく言えないけど、2人が2人の役割を30/70、50/50、80/20と100の割合を常に保って場面場面で行動してるように感じて、2人で1人というのが素晴らしいバランスで気持ちよかった。


雪無の死を最後のスイッチに才蔵が裏切るところもあちらの悪の国に残る人間味のある魂が国の外に出る瞬間。とてもよかった。


それは銃を構えていた役名のない彼らも同じ気持ちで、「戦いたくない戦さ」だったのか。

その感情すら既に持てなくなっていたのか。





あと、最近の舞台では久々にこんな残虐なシーン観たなって。



悪役がちゃんと悪役で。

映画じゃないから本当にそこまでのグロいシーンとかが目の前で映像として起きる可能性は低いんだけど、それでもその瞬間、舞台から目を背けてしまった。



戦の中で人もたくさん死ぬし、残虐な殺され方もして胸が苦しくなる。

でも、GANTZの映画見たときに感じた死ぬ必要もないだろってシーン「作者コレただ人殺したいだけじゃん」みたいな、あの怒りのようなものは全く沸いてこなくて。




まぁ、もう一番は誰がなんといっても、鈴蘭の耳を削ぎ落とし、目を潰すシーンだと思うんですけど。



アレはほんとね。助けに向かった慶次の目の前で起きた信じられない光景。その心情に、言葉では表せないほどのどうしようもない感情が湧くし。



鈴蘭は、けして出番がそこまで多かったわけではないんだけど、その中で鈴蘭って人のこれまでの生き様や、想いとかそういうのがヒシヒシと伝わって来たし、誰しも鈴蘭に対して心を痛め、「閻魔…」という感情になった。



この出来事はあらゆる人物の感情に大きな影響を与え、物語のスピードを大きく進めた、いわば閻魔の"やり過ぎた行い"だったわけですが。



そこもまた、この残虐なシーンを無茶苦茶で終わらせない慶次、鈴蘭、閻魔、ぎょうきを演じた素晴らしい役者陣だったんだろうなと嬉しくなる。




ただ、鈴蘭に対して才蔵か誰かが「(鈴蘭は)絶世の美女と聞く。」ってシーンが確かあって。



「ん?これは本当に美女と思って聞いていいのか、笑うとこなのか、まゆおってちょうど難しいな。」


と心の中で思いながら、「いや、このシーンは本当に美女なんだろう」と胸にしまいました←



いや、あれですよ。あきらかに可愛いんだけど、美女ってキャラではないから迷っただけでね

( ∩'-'⊂ )シュッ

(駆け込みフォローおやめください)



でも、超絶イケメン奇跡の34歳 岩ちゃん演じる慶次が惚れたんだからね!(^^)


(まゆおTwitterから引用)




ていうか、慶次の武器がアレってのもホントかっこよかった。

ガタイ含めてやっぱりイケメンも大切、マジで。





そんで、


閻魔の殺陣がまた。ね。

剣さばき云々以上の足さばきで。


「こいつは強い」というのを、知らんけど感じることが出来て、もうそういうクオリティに対しても「…ありがとう」ってなりました。



たぶんこの石部さんってひと、普通にすごいひとなんでしょうね。(存じておらずすみません)






白虎丸と澄香については、

俺があまり主役に感情移入できないタイプというのはあるんだけど。



まず澄香は、


「宇宙を綺麗にするラジオ、いいねぇ。」


ってことで

浅草ベビ9ガチ勢としては、バラエティやライブでの宇宙を綺麗にするラジオをこっそり観てきて(まぁ一番見てきたのはベビレ観に行ったときの遭遇率だが)。

今回演劇は初めましてだったんだけど。



もうその名の通りめちゃめちゃ顔面綺麗だし、澄香ってやっぱビジュアル大事でそれもまた誰でも出来る役でもないし、声質もなんか澄香っぽいし。



うん。そう。声が澄香だった。

澄香を知らないけど、澄香はたぶんこの声だ。



澄香が宇宙を綺麗にするラジオでよかったなという、ちょっとざっくりの感想だけど思いましたねぇ。



この澄香と白虎丸の2人は他人よりもわかりやすい"特徴"を持ってこの世に生を受けて。

それ故に傷つき、生きてきて。


最後は邪道丸と夢丸の言葉を無視して、あーいう形になったけど。

澄香と自分を重ねていた白虎丸だからこその決断で、逆もまたそうだったわけですもんね。


(宇宙を綺麗にするラジオこと佐武宇綺さんTwitterより引用←やっと名前言った)





匹女団、その娘たちについては。

今まで復習をエネルギーに、それだけに生きていた娘たちにとっては、真実を知り、恨むべき相手を間違えていたとわかったところで。



「よかった」とはならないし、むしろ今自分がなんのために生きているのか突然わからなくなって、感情が崩壊するわけですが。



白虎丸も唱えていた「なんのために生きているのか」っていうところにもリンクするところで。



多くの人がそんなものないんだけど、

それを考えるような出来事がなかったというのはそれだけでも幸せなことでもあるんだろう。







あーそうだ、撫子役のお二人もよかった。


幼き頃の撫子役の人は、

遠くから見てたしそのキャラから、もっと島田珠代みたいな顔してるのかと思ったら終演後に階段にいて、「え、こいつが撫子かよ、普通に可愛いじゃねーかバカっ!」ってなりました。

(Twitterフォローしました)




で、右近役の武田さん?

アフタートークがおもしろ過ぎてもうそっちの感想になってしまうんですけど(笑)


アフタートークショーで人柄が出まくってて心掴んできました笑










「ボロボロのエアリズム」




ていうか、アフタートークあるって知らずに行って、たまたままゆお登壇の回だったって運持ってるなと思いましたよ←調べとけ






また少し話を戻して。


最後、右近が平和の世に近づけた未来を、死んだ鈴蘭や慶次たちが見ているシーンがね。




こんなもんは生き残った人間の感情でしかないんだけど、

2人とも本当に良い笑顔で。

亡くなったみんなも笑顔で見守っていて。






「鈴蘭、、よかったな。。涙」


(↑泣いてはいないが。)



オマエの立派な死は無駄ではなかったぞ。



となったのでした。






そして、舞台リピーターの醍醐味であるOPですが。


今回はオープニングをYouTubeにあげてくださっています。



舞台のOPって総集編というか、話を知ってから観るととてつもなく良いというのが常ですが。


月焦ガもまた例外ではなく。


なんか役の順番とかもいいですね。

こうして舞台観終わったあとで観れるというのは嬉しいです。






ということで、


役者さんの感想ばかり書いてちょっと何様?みたいな感想も多くなっちゃったけど、



最近、こう、舞台を隔週くらいで観に行っていて。

今回で言えば、安くても5500円ですか。


高いお金出して行ってるのに、当たり前みたいな顔してる自分がいるなぁと思ったわけなんです。



最近は前日にチケット取って、ふらっとあらすじもそんなに深く読まずに行くみたいなこともなくはなかったし。



こういうのよくないよなぁってちょっと思って。



昔はもっと何日も、何ヶ月も前からたのしみにしてて、ワクワクしてて。だからこそちゃんとした舞台が観たいし、そうでなかった時に怒りが湧いたわけでね。



今大人になって、金銭的にもわりと安くはない舞台に多く行けるようになったけど、こういうの当たり前にしたくないなと。



ちゃんと良い舞台を観て、あらためてそんな気持ちも芽生えました。







最初の淳さんの話に戻るんですが、


この舞台観終わって、例えば「明日からもがんばろう」とか「こんな事を大切にしなきゃな」とか、そういう気持ちが湧いたかというとよくわからないけど。ただただ良いもん観たなと。



「月に吠えろ、夜ヲ焦ガセ君ヨ」よかった。


その感想だけで満足してる。




とりあえず、月焦ガ。

なんかいろいろありがとう!




そんで、舞台行ってフライヤー観るの好きなんですけど、セカスリとか入ってて嬉しかったんですが。




8月の「only」のフライヤーも入ってて、おぉ〜ってテンションあがりました


タテウチ脚本、平竜さん演出に、まゆお主演。


やばいね。


詳しくはこちら的な


↑関係者でもなんでもないけど、この組み合わせ楽しそうって思ってるただのファンでした。