オカメインコの雛の育て方(中雛まで)
挿し餌の作り方
① 器に約70度前後の湯を入れます。
② パウダーフードを入れます。だまがある程度なくなるまで混ぜます。
③ つづいて粟玉を入れます。
④ カルシウム剤を入れます。
⑤ 全体がからめる様によく混ぜ合わせます。温度を測り40度まで冷ましてから与えます。
※パウダーフード:お湯=1:2
パウダーフードと粟玉の量は同じ割合で、少しあまるくらいの量を作ります。1羽の場合それでも作る量が少ないので、湯煎をしながら与えると冷めにくいです。
1回に食べる量は、個体差や孵化後の日数にもよりますが、おおよそ10g前後です。
(パウダーフードは、メーカーや種類によって作り方(湯で溶く量や温度)が異なりますので、基本的には、そのメーカの説明書に従って下さい。)
挿し餌の与え方と一人餌になるまで
挿し餌は、孵化後1ヶ月程度までは、1日に5~6回与えます。
朝から与え始め、夕方の暗くなっるまでの間で行います。夕方の最後の挿し餌は、しっかりと与えます。
夜は、挿し餌を与えません。
与えない時間をおおよそ10時間~12時間程度で、ソノウ(消化に先立って食べたものを一時的に貯蔵しておくための器官)が空になる様にします。
挿し餌用のスプーンで1/3程度の先に餌をすくいとり、嘴の先にもって行きます。くわえたらガツガツと丸呑みする様に食べ始めます。食べに合わせて流し込む様な感じです。
孵化から1ヶ月程度を過ぎると下に引いた切りワラや、新聞紙・トイレットペーパー、下に落ちた餌をくわえ始めます。
挿し餌と同じものを器に入れて足元におきます。乾いた粟玉や、皮付きの配合餌も足元に散らしておきます。
毎回、挿し餌を与える前に、まだ温かい餌の入った器を入れ、小鳥の体を上から少し押さえるようにして、嘴の先を餌の中につけてやり、餌の場所を覚えさせます。2回程度行ってから挿し餌を与えます。
少しずつ器から食べることを覚えると、挿し餌の食べる量が減ってきます。挿し餌の回数を徐々に減らし、1日3回程度、自分で良く食べているようであれば朝夕の2回、夕方の1回と日にちをかけて減らします。夕方に与える挿し餌は、根気良く与えソノウがいっぱいになっている事を確認します。
皮付きの餌をついばむ様になったら、配合餌も別の器に入れて足元におきます。その際は必ず飲み水も別の器に入れ置いておきます。全部で器が3個になり、中が狭いようならもう少し大きい鳥かごに変えます。
入れば、塩土を入れて、ヒマワリの種や麻の実も足元に散らします。
挿し餌の様子
この頃は、あまり抱いたりせずに、上からなでてあげる程度にします。抱いていると体温を抱いた手に奪われてしまい、体が冷えやすくなります。
体が冷えると食べた餌を消化できません。また、冷えてしまうと挿し餌も食べてくれません。
羽毛が生えそろうまでの我慢です。挿し餌を与えたら寝かすの繰り返しです。
一人餌の練習中
(器に挿し餌と同じエサ、足元にもエサが散らしてあります)
スキンシップを楽しく過ごせる時期です。毎日できれば時間を決めて行うと良いでしょう。時々羽をばたつかせ飛ぶ準備に入ります。
また、この頃になると遊び盛りになり、落ち着いて挿し餌を食べてくれません。しかしまだ自分では、しっかり食べられないので、甘えて挿し餌を欲しがります。
挿し餌や、スキンシップ以外のときは、タオルをかけて落ち着かせています。