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高輪ゲートウェイ、おもしろかった!

2026.09.15 07:51

昨日、高輪ゲートウェイに行った。コロナのころ、駅ができたとき以来だから、ずいぶん久しぶりだ。楽しかった。

ミュージアム「MoN Takanawa」では、畳100畳の空間に広がる喜多川歌麿のイマーシブスクリーンが面白かった。6階の屋外足湯とカフェも気持ちいい。

飲食エリアのNEWoMan TAKANAWA MIMUREもかっこいい。

そして、鉄道好きとしては、何よりも目の前に広がる操車場がたまらない。

さまざまな在来線に新幹線。引き込み線に東京モノレール。遠くにはレインボーブリッジや、羽田に降りていく飛行機まで見える。

久しぶりに、ユニクロとダイソーとカルディがないショッピングエリアに来た気がした。

またちょいちょい来てみたいと思った。

で、帰ってから、少し考えてみた。


新しいから、楽しかったのか。

高輪ゲートウェイの街は、少し未来のようだった。ミュージアムも、建物も、街全体も、日本の中では最先端というか、今までにない体験ができた気がする。

では、居心地が良かったのかと言われると、少しわからない。

まだ人が少なく、誰にも発見されていないような感じがある。それが心地よさにつながっていたのかもしれない。

街そのものが醸し出す美しさのようなものがあったのかというと、まだ判断がつかない。

新しくて、新しい試みがたくさんあった。そのこと自体に感動していたのかもしれない。

そんなことを考えながら、これまで訪れた場所のことを思い出した。


空間そのものが、記憶に残る。

スペインのビルバオにあるグッゲンハイム美術館に行ったときの感動は、今でも忘れられない。

展示作品だけではなく、あの建物の中にいること、空間の中に身を置いていること自体が、とても心地よくて、新しくて、素敵だった。

同じグッゲンハイム美術館のニューヨークもそうだ。

最上階まで上がって、ぐるぐると回りながら絵を見ていく。真ん中の空間を覗き込むときの不思議な感じ。建物の構造や、そこを歩くことそのものが体験になっている。

富山県美術館の迷路のようなレイアウトや、窓から見える景色、屋上に上がったときの感じも素晴らしかった。

東京国立博物館の一部のエリアにも、ほかにはない独特の雰囲気がある。天候や季節によって違うので、何度も行ってしまう。

こうして振り返ってみると、ぼくが好きなのは、単に美しい建物や便利な施設ということではないのかもしれない。

その場所にしかない空間のあり方や、そこで過ごすことで生まれる感覚。

そういうものが、記憶に残っている。


高輪ゲートウェイのユニークさは、どこにあるのだろう。

高輪ゲートウェイの街のつくり方には、日本のいろいろな場所にはない新しさがある。

渋谷のミヤシタパークとも、豊洲やお台場の海沿いのショッピングモールとも違う。

そして、ニューヨークのハイラインのことを思い出した。

廃線になった高架鉄道の跡を再生したハイラインは、その場所自体が魅力となり、周辺の街にも一体感や面白さを生み出している。

街の面白さは、ひとつひとつの建物や施設だけで決まるものではないのだと思う。

そこにしかない特徴をどう生かすか。

高輪ゲートウェイにしかないものは、ぼくにとっては、やっぱり目の前に広がる鉄道関連のいろいろかもしれない。

さまざまな列車が行き交う景色。引き込み線。遠くに見えるモノレールや飛行機。

それは、ぼくが鉄道好きだから特別に感じているだけかもしれない。でも、これだけの規模で鉄道の動きを間近に感じられる場所は、やっぱりユニークだと思う。

高速道路のインターチェンジや、海沿いのエリアにも、その場所にしかない風景や動きがある。そういうものを街の魅力として生かせたら、面白い街になるのではないだろうか。


街のつくり方に、意思が見える。

もうひとつ、今回感じたことがある。

高輪ゲートウェイの街には、ある種の潔さがあるように感じた。

渋谷や新宿の再開発と比べると、なんとなく「こうしたい」という意思が見えやすい気がする。

もともと住んでいる人が少ないエリアだからなのか、JRが主体となって開発しているからなのか。

もちろん、実際にはさまざまな調整や議論があったのだろう。それでも、街をつくる側の意図や、少しわがままなくらいの意思が見える。

みんなの意見を取り入れて、誰にとっても便利な街をつくることは、時として、どうでも良い街になってしまう。

でも、誰かの強い意思や、少し偏ったこだわりがあるからこそ、そこにしかない魅力が生まれることもある。

高輪ゲートウェイには、そんな可能性を感じた。


まだ完成していない街だから。

今の高輪ゲートウェイが、街全体として居心地の良い場所になっているかというと、まだよくわからない。でも、これから来る人や働く人、関係性人口が増え、いろいろなお店ができ、さらに明治時代の線路の遺構を生かした公園も整備されていく。

そうした場所ができたとき、今ある建物や操車場の風景と、どんな関係が生まれるのだろう。

今はまだ、それぞれの施設が新しくてとんがっていて面白いという段階なのかもしれない。

でも、これから街の中にいろいろな場所がつながっていくことで、今とは違う魅力が生まれる可能性があるなあと感じた。

高輪ゲートウェイの面白さは、今ある新しさだけではなく、これからどんな街になっていくのか、まだわからないところにもあるのだと思う。

泉岳寺駅からすぐなので、ぼくにとってはアクセスもしやすい。これからもちょいちょい行ってみよう。

そんなことを思った一日だった。