「自由に働ける!」その前に… 中野区・杉並区の軽貨物会社ブログ
こんにちは。
中野・杉並で軽貨物運送業を営んでいる社長です。
最近は「軽貨物の仕事を始めたい」という方からご相談をいただく機会が増えました。
特に若い方からすると、軽貨物は、
「自分の好きな時間に働ける」
「自分のペースで仕事ができる」
「空いている時間を有効活用できる」
そんなイメージがあるのではないでしょうか。
実際、軽貨物という仕事には、一般的な会社員とは違った自由があります。
私自身も、それは軽貨物の大きな魅力の一つだと思っています。
ただ、その「自由」の前に、ぜひ一度考えてほしいことがあります。
それが、安全です。
◆軽貨物業界でも安全管理が重視されるようになった
国土交通省は、令和7年4月から貨物軽自動車運送事業の安全対策を大幅に強化しました。
その背景には、軽貨物車両による事故の増加があります。
国土交通省によると、平成28年から令和5年にかけて、保有台数1万台当たりの事業用軽自動車の死亡・重傷事故件数は約4割増加しています。
そこで新たに設けられたのが、
「貨物軽自動車安全管理者」
という制度です。
これまで以上に、軽貨物事業者にも安全管理が求められるようになりました。
◆「車を運転できる」と「仕事として安全に運転できる」は違う
軽貨物は、個人事業主として比較的始めやすい仕事です。
しかし、始めやすいことと、簡単な仕事であることは別です。
例えば、
「配送の仕事は初めて」
「事業用の車を運転するのは初めて」
「仕事として毎日車を運転した経験がない」
という方でも、軽貨物の仕事を始めることができます。
でも、一般の乗用車を運転するのと、仕事で毎日何十件、場合によっては何百件もの配送を行うのでは、同じ「車の運転」でもまったく違います。
時間に追われる。
住宅街を何度も走る。
狭い道路に入る。
駐車と発進を繰り返す。
荷物を持って、車と建物を何度も往復する。
こうした仕事には、運転技術だけではなく、仕事としての安全意識が必要になります。
だからこそ今回の制度改正では、初任運転者などへの特別な指導や適性診断、運転者台帳の作成などが求められるようになりました。
「軽貨物だから簡単」
と国も考えているのだと思います。
◆年齢だけで判断する話ではありません
自動車保険でも、運転者の年齢によって保険料が変わる仕組みがあります。
もちろん、
「若い人だから事故を起こす」
という話ではありません。
若くても安全運転を徹底している人はたくさんいます。
一方で、運転経験が浅い人が、仕事として毎日長時間運転するのであれば、そこにはやはり教育や指導が必要です。
「車を運転できる」=「配送のプロとして安全に運転できる」
ではありません。
この部分は、これから軽貨物を始める方にぜひ知っておいてほしいところです。
◆安全管理者制度が始まりました
令和7年4月から、貨物軽自動車運送事業者には「貨物軽自動車安全管理者」の選任・届出が義務付けられました。
営業所ごとに安全管理者を選任し、講習を受け、国土交通大臣への届出を行う必要があります。
安全管理者の選任だけではありません。
健康状態の把握。
運転者への指導・監督。
初任運転者への特別な指導。
適性診断。
運転者等台帳の作成。
業務記録。
事故記録。
点呼。
勤務時間の管理。
異常気象時の安全確保など。
事業者が行うべき安全対策は大きく増えています。
正直、経営者としては、
「今までより大変になったな……」
と思う部分もあります。
お金もかかります。
時間もかかります。
書類も増えます。
「いっそのこと、安全管理体制が整っていることを確認してから開業できる仕組みにしてもいいのでは?」
と思うことすらあります。
開業してから一つずつ確認するより、
「これを準備してから始めてください」としたほうが、事業者にとっても分かりやすいのではないかと思うからです。
◆それでも私は「安全」を優先したい
制度が厳しくなって「大変だ」という気持ちは、正直あります。
でも、それ以上に大切なのは、
事故を起こさないこと。
これに尽きると思っています。
事故を起こした人も不幸になります。
事故に遭った人も不幸になります。
そして家族、会社、荷主さんなど、たくさんの人が影響を受けます。
「今日も無事故で帰ってきた」
これを毎日積み重ねることこそ、運送会社にとって一番大切な仕事なのではないでしょうか。
◆自由には責任がついてくる
弊社でも貨物軽自動車安全管理者を選任しています。
また、新たに軽貨物事業を始める方や、弊社と契約される方についても、安全管理者の選任をお願いしています。
私たちは「仕事を紹介して終わり」という関係にはしたくありません。
軽貨物運送という仕事をする以上、安全について一緒に考えていく。
それも運送会社の責任だと思っています。
「自由に働ける」
これは軽貨物の大きな魅力です。
自分のペースで働く。
空いた時間を有効に使う。
会社員とは違った働き方をする。
それ自体は、とても良いことだと思います。
ただし、
「自由に働ける」ことと「自由に安全管理していい」ことは違います。
自由な働き方の先には、必ず「安全に仕事をする責任」があります。
これから軽貨物業界に入ってくる方にも、そのことを知っておいてほしい。
そして、少しでも事故が減り、事故によって不幸になる人が減ってほしい。
そのために私たちも、できることを一つずつやっていきたいと思います。
「安全第一」
当たり前の言葉ですが、この当たり前を毎日続けることが、一番難しく、一番大切なことなのだと思います。
◆さいごに
弊社では、パートナー様の信頼できる業務により、クライアントから
「もっと求人してほしい」
「人を入れてほしい」といわれています。
実際、優先的に求人の話をされることもあります。
是非皆さんも弊社と一緒に成長していきませんか?
よろしくお願いいたします。