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エディHC、サマーシーズンを総括 課題はウイング

2026.09.22 11:45

2026年9月20日、パシフィックネーションズカップ(PNC)決勝の翌日、ラグビー日本代表の永友洋チームディレクター(TD)とエディ・ジョーンズヘッドコーチ(HC)が出席し、サマーシーズンの総括会見が行われた。

永友TDは、イタリア戦、前日のフィジー戦の勝利、大阪でのオーストラリア代表との接戦などを挙げ、シーズンを通じて全国のファンへの感謝を述べた。チームが着実に成長している手応えを口にし、グラウンド外でファンに愛されるチーム作りを2027年W杯に向けて進めていきたいと語った。


ジョーンズHCは、イタリアとフィジーという世界ランキング上位の相手に勝利したことを大きな達成と述べ、この夏のシリーズを通じて選手層を厚くできたことを最大の収穫に挙げた。タイラー・ポール、江良颯、ワーナー・ディアンズ、平田翔黄ら主力級の選手が不在だった状況を選手層拡大の機会と捉え、ポジション争いが激化したことを前向きに受け止めた。複数のポジションでなお層の厚みが必要だとし、今後12ヶ月で強化に取り組む考えを語った。


チームの完成度が高まる中での新戦力の入り込む余地を問われたジョーンズHCは、1枠から2枠ほどはまだ余裕があるとし、良い選手がいれば積極的に試す方針を示した。現状で最も層が薄いポジションはウイング(WTB)だとし、トライを取り切れるスピードと決定力を備えた選手を大学生も含めて発掘していきたいと述べた。


エグゼキューション(遂行力)の課題を問われると、グレン・ジャクソンコーチの加入がアタックに良い影響を与えており、今シーズンは実験的な取り組みも重ねてオプションが増えたと評価した。一方で、敵陣22mエリアに入ってからトライまで繋げる遂行力については前日の試合でも改善の余地が見えたとし、世界トップ国との差はまだ大きいと述べた。


ウイング陣について、通常先発起用してきた石田吉平が負傷で今回不在だったことに触れつつ、植田和磨の成長や前日の試合で素晴らしいパフォーマンスを見せたイノケ・ブルア、復帰を果たした長田智希の台頭を評価した。


若手・大学生選手の成長については、日本には才能ある選手が十分に存在するとし、彼らを育成する機会をより多く持つ必要があると述べた。スタンドオフ(SO)伊藤龍之介を同世代で世界最高の10番だと評価し、プロップ(PR)大塚壮二郎についても世界の強豪と互角にスクラムを組める逸材だとして、こうした才能を急速に育成することが今後12ヶ月の最重要課題だと語った。


代表招集の辞退に関する報道について、永友TDは選手個人の事情やコンディショニングの都合についてチームから案内を受けているとし、招集や辞退をめぐる報道は実態と異なる伝わり方をしている面があると説明した。


リーダーシップ面で成長を見せた選手を問われたジョーンズHCは、フランス・トゥールーズでのプレー経験を経て視野が広がった齋藤直人キャプテンを高く評価した。ワーナー・ディアンズ不在の中でキャプテンの役割を務め上げたことを、チームの進化における非常にポジティブな要素だと述べた。


Photo by Atsuhiko Nakai / SportsPressJP