【お客様の感想③】第34回直方谷尾美術館 室内楽定期演奏会
アンケート紹介Vol.2。
「クラリネット・ソロは迫力もあり、優しさもあって、初めて聴くソロ(オラス ソナタ ハンガリー?)に心を奪われてしまいました。目の前での演奏で素晴らしかったです。至福の時間を過ごせました。
チェロ(・ソロ)のバーンスタイン追悼(曲)は義太夫の太ざおの三味線かと思われるところもあって、力強いところと静けさと、目が覚めるようで良かったです。(熊本にいらっしゃる方の作品だったのでしょうか?よく聞き取れませんでしたので・・・)。
ボランティアの皆様の連携の活躍で無事に救急車で、お名前をおしゃって乗られて本当に幸いでしたね。日頃からの配慮の賜物だったと感心いたしました。ありがとうございました。」
國枝春惠さんは熊本大学教育学部音楽科の教授を務めてらっしゃいますが、出身は東京です。ピチカートで演奏する部分に琵琶の模倣を感じたことから、九州(筑前琵琶、薩摩琵琶があるため)の方とだろうか?と思いました。
これを回答してくださった方は、以前の投稿で紹介しました私の亡き同級生のお母さんです。
演奏会の後日、わざわざ、お店に持ってきてくださったのです。
ありがとうございました。
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「ティベリウ・オラフのソナタ、國枝春惠さんの『エレジー』は初めて聴く曲でしたが、速さや熱さが半端なく、演奏家の技量や溢れる想いが全身に伝わって来ました。音の春がやってきたと感じました。
具合の悪い方が出ましたが、皆さんの機敏な協力で助かって良かったです。」
新しい作品、そして予告なしでの演奏でありながら、沢山の方が作品をしっかりと感じてくださったことを嬉しく思います。この演奏会には純粋で質の高い聴衆が集まっていることを誇りに思います。それにしても「音の春がやってきた」、心が奮える言葉です。
また倒れた方のお見舞いの言葉を沢山いただきました。ありがとうございます。
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「クラリネットのソロは初めて聴きましたが、笛の音、鼓の音の様で和の音楽の様でもあり、感激しました。」
「春の宵に相応しい三重奏の調べを楽しめました。ティベリウ・オラフのクラリネット独奏は尺八のような有限な曲想に通じるものがあり、魂の叫びのような『エレジー』の熱演とともに現代音楽の新しい発見でした。」
ハンガリーはアジアに近い東欧の国ですから、その音楽にはアジア的な空気を感じさせられ、私たち日本人の琴線に強く触れるものがあります。
今回、20世紀の作品が3曲も演奏されましたが、質の高い明解な演奏のお陰で、多くの方が新しい作品との距離を近く感じたでしょう。とても有意義な一夜でした。