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10/4 「愛を忘れない」 三浦 遙牧師  聖句:ヘブ6:4-12

2026.10.04 01:20

鳳では年に1度のだんじり祭りが開催されました。交通規制や治安など課題もありますが、遠方に働きに出ている人々も地元に戻り、幼い頃から協力して作り上げてきた祭りは、楽しい思い出として多くの人の支えとなっています。しかし人間は、誰かによくしてもらったことよりも、傷つけられた経験の方をよく覚えているものです。それは時に、沸々とした怒りや憎しみを生み出していきます。

 ヘブライ人への手紙6章4節から12節は、冒頭から厳しい言葉が続きます。一度光に照らされ、恵みを味わった後に堕落した者は、再び悔い改めに立ち帰らせることはできない、神の子を改めて十字架につけ侮辱する者だからだと言います。続く7節8節でも、茨やあざみを生えさせる土地は呪われ、焼かれてしまうと語ります。しかし、これらは決して断罪のための言葉ではなく、このままいけばそうなってしまうという警告です。9節では手紙を読む人々を「愛する人たち」と呼び、もっと良いこと、救いにかかわることがあると確信していると告げています。けっして見放すための手紙ではないのです。

 注目したいのは10節です。神は、あなたがたが聖なる者たちに仕え、神の名のために示した「あの愛」をお忘れになることはないと語られます。神は人間が示した愛を一つ一つ覚えているという言葉です。歴史の中で何度となく神を裏切ってきた人々にとっては、神は愛よりも罪の方をしっかり覚えているのではないかと思えたかもしれません。しかしこの手紙は、それらをわかった上で、神はあなた方の愛を忘れないと語りかけるのです。

 愛は一人では形にならず、誰かとのつながりの中でこそ育まれていきます。傷つくこともまた、つながりの中で与えられるものです。主なる神も人との関わりの中で傷ついてこられたでしょう。それでも関わりを断ち切ることも、諦めることもなさらず、あなた方の愛を忘れないと語りかけてくださいます。私たちも、恨みや憎しみではなく、受けてきた愛を今一度思い起こし、その愛に感謝を持って応えていくような交わりを成していきたいと願います。