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メディア流 社会課題への向き合い方 #2 中村寛子

2019.03.23 05:30

さまざまな社会課題を特集するメディアをlander laboが逆取材。普段、情報発信をする側が、どのように社会課題へ向き合っているのかを伺います。


第二回目は『MASHING UP』コンテンツプロデューサーの中村寛子さん。フリーのプロデューサーとしてMASHING UPを企画して、昨年Webマガジン『Cafeglobe』(@cafeglobe)とともにイベントを実施。そして来月4月には2つが統合し、新しいメディア『MASHING UP』が誕生予定。働く女性の未来を切り開いていく中村さんに、メディアとしてのヴィジョンを伺いました。

◆Profile◆

中村寛子(@hirokonaka)/企画プロデュース/30代

拠点:東京


Q1:MASHING UPはどのようなプロジェクト?

「MASHING UPは、女性活躍とダイバーシティ推進を通じて、社会、企業、個人の意識を変え、働き方とライフスタイルの新しいスタンダードを作るプロジェクトです。ビジネスカンファレンスやワークショップ、コミュニティ、メディアを通じて、ダイバーシティ、働き方改革の推進やワークライフバランスの充実をめざします。」


Q2:設立の経緯や目的を教えて。

「自分の過去の体験から、女性として自分の価値を認めて自己実現するための社会をつくりたいと思ったからです。」


Q3:昨年開催されたイベントで記憶に残る出演者は?また、どのような点が印象的だった?

「本当にたくさんの方々に協力頂いたのですが、その中で韓国から来日してくれた『EVE Condom』(@eve_condoms)のGina Parkさんです。彼女からは既存の商品サービスに対して、あたりまえに感じるのではなく少し視点を変えると見えていないことがわかる、ということを教えてもらいました。」


Q4:来月4月から『Cafeglobe』と統合し、新しいメディアとして発信していく理由は?

「ダイバーシティ関連のニュース記事は増えてきているとはいえ、まだまだダイバーシティについての認知度は低いのが現状です。なので、メディアとしても活動を開始することで認知度を向上させるアクセルになればいいと思っています。」


Q5:(上記質問に対し)どのような影響を与えることを目的としている?

「個に対してだけでなく、企業へもアプローチを行い、最終的にはソーシャルインパクトを創出出来るようにしたいと思っています。」


Q6:コンテンツプロデューサーとして、今後どのようなコンテンツを作っていきたい?

「他の女性会議では扱いにくいこと(グレーゾーン)もオープンに取り上げたいと思っています。」

Q7:社会で活躍する女性は増えてきていると感じる?

「はい。劇的な変化が起こっているというわけではないと思いますが5年前、10年前と比べたら半歩ずつでも前に進んでいると思います。まだまだ風当たりは強いかもしれませんが、女性を『受け入れる』という姿勢は生まれていると思っています。」


Q8:なぜ女性は男性に比べて、社会で活躍するにはハードルが高いのだと思う?

「これは歴史や文化を振り返る必要がある気がします(笑)。男性が仕事を、女性が家庭を守る。という考え方が当たり前としてあった時代の名残なのかなって私は思います。

なので、『女性とはこうあるべき』『女性だからきっとこうである』というアンコンシャス・バイアスに気が付かない限りハードルは低くならないと思っています。」


Q9:今後、どのような女性が社会で活躍できると思う?

「クリエイティブマインド(=想像力)を持つことがカギなのかなっと思います。テクノロジーに置き換えることができない能力と考えた時に想像力が豊かで自身の軸を持っているヒトが突出する機会が増えるのかなっと思っています。」


Q10:世の中に発信するコンテンツプロデューサーとして、中村さんが感じる自身の責務とは?

「MASHING UPはこうあるべきという答えを共有するのではなく、ヒントを提供する立場だと思っているので大事にしたいことは常に『なぜ?』と疑問を持ち続けて、その『なぜ』についてコンテンツを作っていくことが大事だと思っています。」


Q11:女性が社会でより活躍するために、それらに関する媒体が果たすべき役割とは何だと思う?

「現実を伝えるためには媒体のチカラが必要だと思っています。ただ、悲観的になるだけでなく課題に対してソリューション案も一緒に提案していくことが大事かなっと思っています。」


Q12:中村さんにとって『自分らしい』生き方・働き方とは?

「直感的にやりたいことにを挑戦し、会いたい人にはすぐに会って新しい経験を常に積んでいくことが私らしい生き方。」


Q13:より多くの女性が『自分らしい』生き方・働き方をするために、社会に必要なことは何だと思う?

「個を認めること。」


Q14:世界各地に暮らす女性メンバーで成り立つlander laboに、今後期待する事があれば教えて。

「多くの方を紹介して、他人からではなく自分自身で自分の答えを見つけることの大事さを伝えていただきたい!」


Q15:あなたのモットー(座右の銘のようなもの)は?

「大切にしていることとして、誰と誰を繋いだらどんな面白い化学反応が起こるのか?を毎日考えてます(笑)。」



《編集後記》

自身の経験からMASHING UPを企画、実現した中村さんのパワーに圧倒されました。これからメディアとして、そのパワーを大いに発揮していくと思うと、今後MASHING UPが起こす『化学反応』がとても楽しみです!(by Sakiko from Tokyo)


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