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富岡市議会議員 髙田 仁志 ブログ

富岡市のヤングケアラー問題。アンケート結果から考える、子どもたちを支えるまちづくり

2026.10.10 06:25

富岡市が公表したヤングケアラー実態調査の結果をもとに、子どもたちが抱える家庭での負担と、今後必要となる支援について考えてみました。

ヤングケアラーとは、家族の介護や世話、家事などを日常的に担い、学業や生活に影響が生じている子どもや若者のことです。

家族を支える気持ちは大切です。しかし、そのために勉強や睡眠、友人と過ごす時間が失われているとすれば、家庭だけの問題とせず、社会全体で支えていく必要があるのではないのかとおもいます。

富岡市は、令和7年7月1日から18日まで、市内の小学5年生から中学3年生を対象にアンケートを実施しました。

調査対象は1,733人、回答者は1,556人で、回答率は89.7%でした。

そのうち、家族のお世話や介助をしていると回答した割合は4.3%でした。令和5年度は2.5%、令和6年度は3.1%となっており、最新の調査では割合が上昇しています。

ただ、この数字だけでヤングケアラーが実際に増加したと断定することはできません。継続的に調査し、子どもたちの生活状況や支援の必要性を把握していくことが重要なのだそうです。

調査の対象や回答者数、詳しい結果については、富岡市公式サイトの「ヤングケアラー実態調査の結果報告」で確認できます。

市の調査では、お世話の内容として最も多かったのは「きょうだいの身の回りの世話」でした。次いで、食事の準備や掃除、洗濯などの「家事」、「外出の付き添い」と続いています。

また、家族のお世話をしている児童・生徒の約6割が、週3日以上お世話をしていると回答しています。

お世話によって、やりたくてもできないこととして挙げられたのは、「自由時間の確保」「宿題や勉強をすること」「睡眠時間の確保」などでした。

子どもたちにとって、学ぶこと、十分に眠ること、友人と過ごすことは、健やかな成長に欠かせません。

家庭を支えるために、こうした時間が十分に取れなくなっているのであれば、単なるお手伝いとして片付けるのではなく、必要な支援につなげることが大切です。

調査では、家族のお世話を代わりに誰かにお願いしたいかという質問に対し、「お願いしたい」が25.4%、「お願いしたくない」が46.3%、「わからない」が23.9%でした。

「お願いしたくない」と「わからない」を合わせると70.2%になります。

この結果から考えたいのは、支援を必要としていても、自分から助けを求めることが難しい子どもがいる可能性です。

人には言いたくない、家族に迷惑をかけたくない、自分がお世話をするのは当たり前だと考えている子どももいるかもしれません。

だからこそ、本人から相談が来るのを待つだけではなく、学校や行政が子どもたちの小さな変化に気づき、安心して相談できる環境を整える必要があるのではないでしょうか?

■ 富岡市には、家庭を支える制度もあります

富岡市では、家事や育児などに不安や負担を抱える家庭、ヤングケアラーがいる世帯などを対象に、「富岡市子育て世帯訪問支援事業」を実施しています。

訪問支援員が家庭を訪問し、食事の準備、洗濯、掃除、買い物代行などの家事支援を行うほか、子育てに関する不安や悩みの相談にも対応しています。

公式ページによると、利用は1週間に2回まで、1日最大2時間で、費用は無料です。ただし、買い物代行に伴う食料費などは利用者の負担となります。

詳しい対象条件や申請方法については、富岡市公式サイトの「富岡市子育て世帯訪問支援事業」をご覧ください。

また、富岡市には若者・青少年相談室「ぷらすゆう」があり、ヤングケアラーかもしれないと悩んでいる人からの相談も受け付けています。

相談先や受付日時については、若者・青少年相談室「ぷらすゆう」公式ページで確認できます。

制度があることは重要ですが、さらに大切なのは、必要な家庭に制度の情報が届き、実際の利用につながっているかという点なのではないでしょうか。

今回の調査を一度きりの報告で終わらせず、継続して子どもたちの状況を把握することが必要です。お世話の頻度や学習・睡眠への影響、相談のしやすさなどを確認し、支援策の改善につなげていただきたいと思います。

学校の先生やスクールソーシャルワーカー、子育て支援課などが連携し、子どもたちの悩みを早期に把握できる仕組みなど、本人や家族の気持ち、プライバシーに配慮しながら、必要な支援につなげる体制を整えることが重要なのだと思っています。

既存の支援制度を

その他にも既にある、訪問支援事業などの既存制度について、対象となる家庭への周知を進め、相談から支援開始までの流れを分かりやすくするしていただき、制度の利用状況や、利用につながらなかった理由なども検証し、使いやすい支援へ改善していくことが求められます。

ヤングケアラーの問題は、家庭だけで解決できる問題ではないようですので、

一般質問でも取り上げさせていただきましたが、家族を支える子どもたちの気持ちを尊重しながらも、自分の時間を持ち、安心して学び、将来の夢を描ける環境を提案していきたいと思っています。

富岡市の調査結果を受け、行政の取り組みが実際の支援につながっているのかを確認しながら、子どもたちとその家族を支える施策の充実を求めていきたいと考えています。

誰にも相談できず、一人で悩みを抱えている子どもがいないか。必要な支援が届いていない家庭はないか。

子どもたちが安心して成長できる富岡市を目指して、これからも取り組んでまいります。

子どもたちが一人で頑張り続けなくてもよいまちへ。家庭を支え、子どもたちの未来を守る仕組みづくりを進めていきましょう。