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ないとう農園

 炭鉱の農家

2026.10.10 22:25

 9月が終わりますが、ついに今月は驚くほど太陽がでてこなくて、どのくらい陰っていたかというと、このまま9月が終われば日照時間が例年の3分の1くらいになるそうです。 

 野菜の成長は光合成が肝なので、野菜どころか植物はすべからくみんな太陽からの光が届かなければなにもかもが始まらないのですが、片やぼくら動物は一見なんでも食べるので、”太陽がなければケーキを食べればいいじゃない”という理屈をもってその場しのぎはできますが、結局何を食べてもそのカロリーの源は植物なわけであり、無機物を有機物にするという奇跡の御業を動物は一切もちあわせていない以上、これでもかというほどれっきとした従属栄養生物であり、まずもって植物さまさまなわけですが、その肝心の植物だって独立栄養生物とはいうものの、それはせいぜい動物との比較において自立的であるといっただけであり、実際にはもちろん太陽にすっかり従属しています。

 下請けの下請けであるぼくら動物の従属先が従属しているこの太陽です。最近の関東周辺のこの日照不足には、この辺り一帯の植物界も動物界もみんな一握の不安を抱えていることと思います。 


  農家というのはヒトの中では炭鉱のカナリアのごとく、自然の脅威を真っ先にまざまざと受けてしまう性質があり、続く脅威が農家だけにとどまればまだいいのですが、そういうわけにはいかなさのうなときには、この天候の尋常でなさを後ろへ横へと伝えていかなければいけない役目もあるのではなかろうか?という気がしています。全生物が太陽エネルギーを食らって生きていくしかない以上、そしてぼくは農家である以上、日照についてはつねに敏感でありたいと思います。 

 そんな雨ばかりで先行き不安な毎日ですが、楽しいこともありました。

 日曜日に「さいたまOrganicCityFes.プレマルシェ」というイベントを、所属している農家グループ「さいたま有機都市計画」で主催して、これが本当に良くて、しかも連日の雨の中この日だけが雨にはならず、お客さんもみんな喜んでくれているのが分かり、その様子をもっと詳しく書きたいですがもうスペースがないので、写真をもって雰囲気が伝われば嬉しいです。