元切手デザイナー貝淵純子さんのトークショー
今年の3月に日本郵便を退職した元切手デザイナー・貝淵純子さんのトークショーが「切手の博物館」で開かれたので拝聴してきました。貝淵さんのトークショーはこれまで私はあまりご縁が無く、やっと念願が叶ってお会いできたのでとても嬉しくて一番前の席を陣取ってメモを取りながら聞き入りました。
トークショーのMCは、著書『切手デザイナーの仕事 〜日本郵便 切って・葉書室より〜』で一躍切手デザイナーの存在を世に知らしめた作家・間部佳代さん。間部さんの進行は毎回わかりやすく、さわやかな気持ちにさせてくれます。
今回は、貝淵さんが手がけたたくさんの切手の中から記念切手を中心にトークが繰り広げられました。明るいお人柄でお話も前向き。すごく頑張り屋な一面をそこここに感じるインタビューでした。そんな貝淵さんも東日本大震災の年は取材が思うようにできず、また同時期にご自身が足を骨折して毎日松葉杖で通勤しなくてはいけなかったのだそうです。最後に間部さんが投げかけた30の質問のうちのひとつ「切手デザイナー人生で1番記憶に残っていることは?」に「松葉杖通勤」と即答されてもいたので、その時のご苦労を乗り越えた誇らしさのようなものを感じていらっしゃるのかなと思いました。
また、間部さんの著書では貝淵さんは”切手葉書室のお母さん”と紹介されていて、それについて、仲間の家庭環境や状況が気になって仕方がない性分で、よくおせっかいをしていたとのこと。温かなお人柄が伝わってきました。職場にそういう方がいらっしゃると、雰囲気も良くなるし、知らず知らずのうちに心が和んだりするものですよね。きっとその存在自体が他の職員さんたちにとってありがたかったのではないかなぁと想像しました。
最近の切手はさておき、貝淵さんの切手デザイナー前半の時代は私が郵趣に目覚める前で、手紙もろくに書けなかったOL暗黒時代。見たことのない切手も多くあり、今度切手商さんで求めてみようと思いました。
トークショーの後にはサイン会が開かれました。間部さんの本の貝淵さんのページと、持参した切手帖にサインをしていただきました。また、貝淵さんからプレゼントもありました。貝淵さんを代表するうさぎの普通切手と天皇陛下御即位記念の切手帳と郵趣品をいただきました。断捨離の一環とのことでしたが、それにしては立派すぎるものをいただいて恐縮至極。嬉しい贈り物でした。
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