月に吠える
2026.10.11 19:04
言わずもがな、故郷の詩人萩原朔太郎の詩集である。私はこの時代、中原中也の方が好きだった。安アパートの便所には中也の文庫を置いていた。
「汚れちまった悲しみに・・・」
悲しみが汚れている…というのが琴線に触れたのだ。
先日の週末、文学仲間の後輩と岐阜屋で飲み、そのあと、ゴールデン街に行った。何度も行っているが「月に吠える」という詩壇Barには入れなかった。ちょいと覗くと3人くらいで詩論をしていて敷居が高いと思った。十年間、一回も入っていなかった。
後輩が朔太郎のファンだと言い、酔った勢いで、バー「月に吠える」の扉を開けた。中にいたのは外人4人、朔太郎も何もなかった。インバンドはここまで来たかと思った。
外人はしばらくして出ていった。隣に座る高校の国語教師を交えて、文学の話になる。マスターは若いが、店には朔太郎愛が充満していた。
やっと、これからは、一人で行けると思った。明日は行こうかと思っている。
精神科医の知人で詩人がいる、H氏賞をとった尾久カミュ、中原中也賞をとったソン・ミンホ、そして歴程症とり現代詩の会長やった黒岩隆などなど・・
私の患者さんの中にも優れた詩を書く人がいる。私は好きだ。
言葉の向こう側を想像する力ってのは重要だ。
小説は説明が入り、会話が入る、詩にはそれがない。