「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 このドラマでは秀長が勧めた淀殿の入内
「宇田川源流」【大河ドラマ 豊臣兄弟】 このドラマでは秀長が勧めた淀殿の入内
毎週水曜日はNHK大河ドラマ「豊臣兄弟」についてお話ししています。お話というか、ある意味で適当な感想を書いているだけなのですが、まあ、一応小説家でありまたドラマ等に関しても少し経験があるので、ある意味で宇田川なりの内容を書いてみましょう。
その前に、一応歴史小説家であるとして、まうはドラマとは別に史実といわれる内容を見てみましょう。
今回は淀殿(現在は茶々:井上和さん)に関してみてみたいと思います。実際に、今回のドラマは秀長が死ぬまでですから、淀殿が秀頼を生んで横暴になるまではドラマとしてやらないかもしれませんが、それでも一応淀殿に関してみてみましょう。
大河ドラマ「豊臣兄弟!」で描かれる茶々(のちの淀殿)は、近江国の小谷城主・浅井長政と、織田信長の妹であるお市の方の間に生まれた長女です。数奇な運命をたどりながら豊臣秀吉の側室となった彼女ですが、その生涯や豊臣秀長との関係、そして最期についてご紹介します。
淀殿と豊臣秀長の関係については、秀長が天下人である秀吉の脇を固める絶対的なナンバー2であり、豊臣政権のバランスを保つ重鎮でした。秀長は政権内の調整役として優れた手腕を発揮しており、秀吉が茶々を側室として迎えた当時も、豊臣家内部の安定や大名家との関係に心を配る立場にありました。もし秀長が長く健在であれば、秀吉やその後の豊臣家を取り巻く政治的緊張の多くが違った形で調整されていた可能性も指摘されており、豊臣家の舵取りにおいて秀長は非常に大きな存在でした。
茶々が秀吉の側室となり、のちに男子である鶴松や秀頼を生んだことで、彼女は豊臣家の血筋を未来へ繋ぐ存在として絶大な影響力を持つようになります。秀吉の死後、豊臣政権の中心には幼い秀頼とその母である淀殿が存在感を示すことになりました。豊臣家を守り、その権威を維持しようとする淀殿の姿勢は、時代のうねりの中で徳川家康との対立を深めていくことになります。
慶長19年からの大坂の陣において、淀殿は城内で武具を身にまとった女房たちを従えて武士たちを激励するなど、最後まで豊臣家を支えようと強い意志を示しました。しかし、戦況の悪化や和議の交渉の末、大坂城は落城することになります。その最期については、城の炎の中で秀頼と共に自害の道を歩んだと伝えられていますが、混乱の中でその最期を確証する詳細な記録や遺体は残されておらず、後世に至るまで様々な伝承や憶測を生むことになりました。
<参考記事>
【大河ドラマ 豊臣兄弟!】第39回「茶々の本心」回想 「母のように」己の選んだ道を進んだ茶々 秀次と三成を絡めたストーリーの妙 豊臣家に早くも漂い始めた暗雲
美術展ナビ 2026.10.11
https://artexhibition.jp/topics/news/20261011-AEJ3016300/
<以上参考記事>
今回は二つの物語が流れていました。一つは徳川家康(松下洸平さん)と豊臣秀吉(池松壮亮さん)の対立、そして茶々(井上和さん)の輿入れということになります。
徳川家康が豊臣秀吉から天下を奪うという意思を出すのに対して石川数正(迫田孝也さん)が豊臣秀吉に後継者がいない事から、死ぬのを待てばよいということを提案します。
いっぽう豊臣秀吉が後継者として期待していた織田信長男4男秀勝(柊木陽太さん)が病気になってしまい、後継がいなくなるということになり、そして、甥の豊臣秀次(山田涼介さん)では役不足であるということから、後継者を造らなけばならないということになるのです。
当然に、寧々(浜辺美波さん)を気遣う秀吉に対して、「茶々を秀吉の妻にすべき」と提案するのが秀長(仲野太賀さん)ということになっています。
実際のところは、秀吉の側室というのは200名ほどいたのであり、秀長が提案しなくても様々なことがあって茶々を手にしていたでしょうし、そもそも秀吉の憧れの女性というのは、織田信長(小栗旬さん)の妹であった市(宮崎あおいさん)であったのだから、その生き写しであった茶々に対して、秀吉が邪な思いを持つのは、間違いがなかったと思いますが、ドラマでは、秀吉の女好きということではなく、妻を気遣う一面の方が大きく書かれているということが特徴的であるということになります。
「豊臣家を守る」とした、寧々が、後に豊臣家を滅ぼす徳川家康について、加藤清正や福島正則など恩顧の武将を東軍につかせ、そして大坂夏の陣で大阪城を滅ぼす精神的な支柱になるのです。その歴史とは違う歴史になったということになります。
ある意味で茶々を側室に迎えることに、豊臣家の中でも賛成と反対が大きくなるということがあり、最終的には秀長がまとめあげるということになる。そして、寧々もそのことを了承し、最終的に寧々と茶々で弓の対決をするということになります。
この弓の対決に関しては、実際にあったかどうかなどの話などは様々な意見があるでしょうが、しかし、このドラマの中では見どころでしょう。寧々が少し中心から外し、そのうえで、茶々がど真ん中に矢を当てる。
その前に、秀長と茶々の会話で茶tyは「母に顔向けできない」と強く拒否しますが、「秀吉との間で子を成せば、その子は天下人になる資格を得る。信長公も浅井家もなしえなかった天下人を生めば、お市さまもきっと喜んでくれるはず」という秀長の説得するという場面があり、もともと心が揺れていた茶々。そのことがあったので、「的の前に立ち、おのれの気持ちが決まりました。父と母の夢のため、そして豊臣のため。殿下の妻になりとうござります」と自分の言葉で寧々に伝えるに至るという。
いっぽうの寧々は、茶々の嫁入りが決まったのち、「私は願ったのです。茶々が『殿下の妻にはならぬ』と言ってくれることを。秀吉殿の正妻として、あってはならぬこと。されど『家を守る』、それがなんだと言うのじゃ」。ごく当たり前の感情を口にします。この言葉が、上記に書いたような「最終的には大坂の陣で豊臣家を滅ぼす」というよな行動の伏線になるのではないでしょうか。
まさにそのような「伏線」をうまく盛り込んだドラマ構成になっています。なかなか面白い後世になっているのではないでしょうか。