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【Black Diamond】BDらしい堅牢なマルチスポーツパック

2019.04.15 06:00

お久しぶりのアイテム紹介ブログです。この時期は各メーカーの新作がどんどん発表され、皆様に紹介したいギアがたっくさんあるんです!

しかしついに花粉症の魔の手にかかったブログ担当の綾井、鼻水は出るがブログ更新は遅々として進まず…(言い訳)

そんななか「まずはこれを紹介したい!」と選び、実際に購入して使ってみた

ブラックダイヤモンド ディスタンス8&ディスタンス15

です!

まずこちらのイメージ画像を見ていただきたいのですが

8Lのディスタンス8にピッケルを取り付けています。本国アメリカのサイトではライト&ファストのアルパインパックという紹介になっています。

雪山(残雪期も含む)でのアルパインクライミング、この容量でアタックするのってかなり限られた環境ですよね。もしくはエキスパート向けか…。

しかしアルパインパックとして使えるということは、それに適した重量・強度・構造になっているということ。なによりランニングのベストパックの構造を取り入れたことによる最高のフィット感

つまり軽くて強くてフィット感のいいブラックダイヤモンドのディスタンスパックは、クライミングだってランニングだってなんでもござれな、どんなアウトドアスポーツに対応するマルチスポーツパックとして使えるという事です!

細部を見ていきましょう。重量は8LのMサイズで355g。15LはMサイズで394gです。シンプルで余計なものをそぎ落としているので、軽量に仕上げてきました。

ディスタンスパックのメイン素材は「超高分子量PE糸のリップストップ+210dナイロンボディ」。超高分子量PE糸というのが、重量あたりの引き裂き強度が鉄の10倍強い素材になっています。

ピッケルを固定する前提なので弱い素材なわけがないですよね。木に引っ掛かろうが、岩にこすり付けようがぜ~んぜん平気です。最近よく聞く「スクランブリング」というランニングとクライミングを組み合わせた遊びに最適といえます。

そんな横文字の遊びはやらねえよという山屋気質のかた、いわゆる「藪漕ぎ」にも絶対使えます。ライト&ファストな藪漕ぎです。体にあざができようが、ディスタンスパックは無傷で下山できるでしょう。

もっと多くの方に共感していただけるのは「アルプスなどの岩稜帯のトレイルランニング」ではないでしょうか。岩場の多いアルプスでは、一般的なトレランザックで使われている、ストレッチ素材では破れなどの気を使いますよね。

逆に登山者は軽量なアタックザックとして、このパックを使用してもいいでしょう。

ランニングパックとしての機能はどうかというところも気になりますね。ランニングしていてもぶれないフィット感。そして運動強度の高いランニングで、多量の発汗をしても蒸れない通気性が必要になってきます。

フィッティングは二つのチェストストラップと、ショルダーハーネスとバックパックをつなぐ両サイドのストレッチコードを締め付けて調節します。

しっかりと締め付ければ、トレイルを駆け抜けてもブレなし問題なし

ショルダーハーネスは薄いのですが、幅広になっているので食い込むようなことはなかったです。

薄く肉抜きされたバックパネルは、背中の蒸れを防ぐ機能があります。しかし夏のランニングでは、大量の汗の発散には無理がありますね。背面にぴったりとフィットさせた状態では、どうしても濡れた状態になると思います。しかしその汗をパック内部に浸透させないことが肝要です。

その点ディスタンスパックは、BD Dryという内部へのの水濡れを防止する素材を、バックパネルに採用しています。

続いて詳しいパックの機能を見ていきます。まずはディスタンスパックの特徴の一つでもある「デュアルZポールスリーブ」。

これはブラックダイヤモンドの折り畳み式ポールのZポールを、こんなふうに収納できちゃうという機能です。すっぽりと収納できてサイドのストレッチコードでしっかりと固定することができます。これなら落とす心配もないですね。

Zポールしかだめなの?っていうことはなくて、三つ折りもしくは四つ折りのポールなら収納可能です。これをバックパックを下ろさずに収納できるはずなんですが…

肩の可動域が狭いのか、かなり厳しかったです。ランニングで追い込み電解質を失った体で無理をすると、間違いなくツルやつ。

四つ折りのシナノのポールではこのポールスリーブの奥に入ってしまうため、出すのは一苦労でした。

フロントポケットは一般的なランニングベストにあるような、ソフトフラスクなどを収納しやすいポケットが大小ふたつずつ。ロック機能付きのクロージャーは、慣れれば片手で調節できますよ。

内部はシンプルな一気室。素早く開閉ができるトップフラップがあります。

しっかり締めこむ事ができるので、ここにジャケットなどを挟み込むことが可能です。パック内部のアクセスがこのトップの部分だけなので、こういった一時的な収納場所は嬉しいポイント。

中にはハイドレーション等を収納できるストレッチメッシュ素材の仕切りと、財布や鍵などの小物を収納できる内部のジッパーポケットがございます。

つらつらと機能をご紹介しましたが、ランニングやクライミングだけでなくハイキングでも何でも使っていただけますよ。フロントポケットの収納や高いフィット感、これは登山用のザックにはあまりないですよね。

自転車の時にもいいのではないでしょうか。転倒の危険性の高いマウンテンバイクでは、強度の高いバックパックが求められます。

ディスタンス15のカラーは2種類。ディスタンス8はブラックのみのカラーになります。

ブラックダイヤモンドらしいシンプルで硬派なデザインがとってもかっこいいディスタンスパック。買った僕はすでに岩場の多いアルプスを、夏に颯爽と走り抜けるイメージができています!颯爽に走れるかどうかは別ですが(-_-;)