23.自分で決めることが、こんなに楽しいなんて
「今日は何を食べよう」
そんな何気ない問いが、
こんなにも楽しいものだとは思っていなかった。
誰かに決めてもらうのではなく、
自分で選ぶ。
それだけのことなのに、
どこか心が弾む。
Flowerでの話し合いの中で、
「一人暮らしをしてよかったこと」というテーマが出たとき、
こんな言葉が印象に残った。
「自分で決められることが楽しい」
たとえば、食べたいものを選ぶこと。
今日は外食にするか、自炊にするか。
誰と過ごすか、どこへ行くか。
一つひとつは小さな選択かもしれない。
でも、それを自分で決めることに、
確かな喜びがある。
それまでの生活では、
周りの人が決めてくれることも多かった。
安全のため。
スムーズに進めるため。
失敗しないようにするため。
その配慮は、とてもありがたいものでもある。
でも同時に、自分で決める機会が少なくなっていたことにも気づく。
選ばなくていいことは、楽なようでいて、
どこか物足りなさも残る。
だからこそ、「自分で決める」という体験は、
思っている以上に大きな意味を持つ。
もちろん、すべてが自由にできるわけではない。
時間や環境の制約もあるし、
誰かのサポートが必要な場面もある。
それでも、その中で選べることはある。
「今日はこれにしよう」と決めること。
「ここまでやってみよう」と挑戦すること。
その一つひとつが、自分の生活をつくっていく。
ある人は言っていた。
「自由って、なんでもできることじゃなくて、選べることなんだと思う」
その言葉に、深くうなずいた。
完璧な自由ではなくてもいい。
少しでも「自分で決められる」瞬間があること。
それが、生きている実感につながっていく。
そして、自分で選んだことには、責任も生まれる。
うまくいかないこともあるし、
思った通りにならないこともある。
でも、それも含めて「自分の選択」だと思えると、
その経験は少し違った意味を持つ。
誰かに決められた失敗ではなく、
自分で選んだ中での試行錯誤。
そこには、次につながる手応えがある。
自分で決めることが、こんなに楽しいなんて。
それは、特別なことではなく、
本当は誰にとっても大切なことなのかもしれない。
どんなに小さなことでもいい。
今日の一つを、自分で決めてみる。
その積み重ねが、
少しずつ、自分の人生を形づくっていくのだと思う。