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2026年 10月18日

2026.10.18 14:26

 先週から晴天が続きだしたが、まだどこか空の色にも雲の形にも、湿り気を多く含んだ感じがしたけれど、ここらあたりで、いわゆる爽やかな秋の晴天を実感できるようになってきた。山の木々は紅葉というには遠いけれど、少し黄色や赤の葉が混じり始め、緑一色の山の景色も色彩的には華やかな感じになりつつある。

 でもねー、また南海上に台風があるとかで、まだまだ安心はできないのだけど。

 10月も半ばになると、陽の差し方もだいぶ斜光になる。山の景色が華やかに感じるのは、その影響もあるのだろう。ススキの穂、蜘蛛の巣、川のせせらぎ、どれも陽光に当たってキラキラと光り輝く。

 色付き始めた木々の葉だけど、ちらほらと落葉も始まっている。そうなると、こんもりと茂った葉っぱも密集というよりも隙間が目立ってくる。木々の隙間から、これまで見えなかった向こうの景色も見えるようになり、徐々に視界が開けてくる。夏から秋へ、やがて冬へ。生物としては活動のしにくい厳しい季節を迎えるわけだけど、景色が明るく軽やかになっていくのは面白い。山の生き物にとっては冬ごもり前の、大急ぎで食べ物を蓄えなければならない時期なのだが。

 そういえば、牧野や佐野川で熊の目撃例があったらしい。

 私は山里に住んでいるので、都会の文明からは距離がある。そのため、たまに街に出ると自分がすっかり時代遅れになっているのが判って戸惑うことがある。先日もそんな出来事があった。

 町に車で用事をしに行き、駐車場を借りた。用事を終えて駐車料金の支払いをしようと思ったら、この駐車場はキャッシュレスでの支払いだけで、現金は使えないと判った。よくよく見ると、駐車場の看板にキャッシュレス専用と書かれている。

 えーっと、どうしたらいいんだ。取りあえず駐車場の支払い機をあちこち見回してみても、現金でしか支払えない人間が誤って駐車した場合の対処法なんて書いてないし、そんな事態になった時の連絡先も書いてない。ただ、駐車場の構造として、お金を支払わないと車を出せないような仕組みは設置されていないので、そのまま無視して現場を立ち去る事は出来なくはないが、それでは泥棒だ。

 ようやく駐車場会社の連絡先の番号は見つけたけれど、そこに電話してみても、どうも要領を得ない。電話の方からは機械音声で「〇〇のご用件の方は何番を押してください」とか言ってるけれど、現金でしか支払えない客が間違って停めてしまった場合の対処法は、何番なのかが判らない。

 クレジットカードもスマートフォンも持ってない私には、どうしようもない。せめて銀行のカードが使えれば、デビットカード方式で自分でもなんとかなったのだけど、それには対応していなかった。まあ時代遅れの人間なのが悪いのかもしれないが。

 そんな感じで途方に暮れていたら、同じように駐車場を使っていた方が察してくれたのか、その人が支払ってくれた。400円だったけれど、感謝したので500円玉を渡したけれど、律儀に100円お釣りを返してきた。

「この駐車場、よくあるんですよ」

 その方はそう言っていた。そうか、私みたいに途方に暮れている人はよくいるのか。だったら、駐車場の会社の側も、もっと目立つように「現金は使えません。キャッシュレス専用です」と。でかでかと注意喚起の看板でも設置してくれればいいのに。

 あとなあ、これからも町に出る際には駐車場を使うことになるけれど、事前に地図で検索して、どこの駐車場を使うか計画を立てる時、この駐車場の会社は、使う候補に選ぶのに躊躇してしまう。いざ現場に着いたら私には使えない、なんてことになったら時間の無駄だ。

 それにしても、いきなり現金は使えない、という対応で事業を始めると言うのはどうなんだろう。始めはキャッシュレスでも現金でも使える状態から始めて、十分に周知が進んだ段階からキャッシュレスにすればいいのに。

 キャッシュレスにも利点は多いのだろう。現金を使わない分、泥棒の被害は無いし、設備も安く済む。しかし、世の中の仕組みとしては、ある程度の冗長性も考慮しなければならない。

 例えば、災害などでその地域一帯が停電した場合、通信が機能しなくなった場合、キャッシュレスに依存し過ぎた社会は機能を停止してしまう。それはそれで脆弱性を抱え込むことになるが。

 「まあいいから、お前はキャッシュレスに対応しろ」と言われるんだろうな。