サナ春の日々(ダイジェスト)
2018年10月、香川県小豆島で上演された「サナトリウムの春~離小島診療所~」
ここでは、稽古から本番を迎えるまでの約1か月間の日々をつらつらと書きたいと思います。
少しでも興味を持っていただけますと幸いです^^
(かーなりの濃い時間でしたので、ざっくりと書いています。もしもっと詳しいサナ春の日々を知りたい方は、随時「顔合わせ編」や「稽古編」など細かい記事もアップしていく予定ですので、少々お待ちくださいね!^^)
出演者は約30人と大所帯!
そう、
今回の出演者は、前回の東京公演での出演者を含め、小豆島、東京でオーディションで新たに出会った30人のキャスト陣!
なんとも大所帯…。
主催の佐藤さん曰く、
「皆の熱量が凄く、オーディションで絞るのにとても苦労した」
とのこと(笑)
でもそれだけ悩んだからこそ、今回のキャスト陣はみんなやる気のある素晴らしい方たちばかりが集まったのでした!
稽古は?
東京組と小豆島組で分かれての練習!
これだけ人数もいて、しかも住んでいるところも香川県と東京で凄い離れてるけれど、肝心の稽古はどうするの・・・?
という顔合わせ時のキャスト達の不安な表情(笑)
でも安心してください!
今回の稽古では、東京組と小豆島組とで組を分けて、それぞれの場所で練習するという形を取りました。
東京組は8月末から9月中旬の約2週間。
小豆島組は9月中旬から下旬までの約2週間。
そして10月からは、東京組が小豆島へと渡り、約2週間で全体練習。のちの本番!
という流れ。
極力キャスト・スタッフの負担を抑えたスケジュールで稽古を進めていくことが出来ました!
(一番大変なのは小豆島と東京を往復する佐藤さん…笑)
ちなみに!
サナ春オリジナルTシャツなるものも今回作りました!!
より一層、一体感が増していい感じ!
小豆島での日々
10月に入り、東京組が小豆島組と合流してから、いよいよ本格的に稽古がスタート……と言いたいところですが、なかなかそうもいかないのです。
何故ならば…
小豆島がとても魅力的な島だから!
です。
気候が良く、ドライブするにはもってこい!
また宿泊先の近くには、デートスポットで有名な「エンジェルロード」と呼ばれる砂浜があり、女性キャスト陣の興奮MAX。
夜には星が綺麗に見えるので、稽古でヘトヘトになっているはずなのに、みんな近くの海岸まで歩いて数時間も星を見上げているという…(朝も早いのについつい夜更かしをしてしまうのです 笑)
また、何といっても稽古後に皆んなで食べるご飯がとても美味しい!
毎晩みんなのために腕によりをかけてご飯を作ってくれる料理長の山下夕佳さん(※注 彼女も出演者です)には頭が上がりませんでした。
もちろん、稽古もちゃんとやってました!(遊んでばかりじゃありません!)
昼間は舞台づくり→夕方から夜までみっちり稽古というスケジュールで、各々その日の稽古で課題点が見つかれば、夕食後に自主練に励むことも…。
きっちり切り替えをしながら、楽しく時に厳しく、本番までの準備を進めていきました!
あっという間の本番
バタバタと慌ただしいスケジュールの中、
あっという間の本番。
当日は1公演につき約300人のお客様が来場され、2日間の動員数はなんと約600人!
たくさんのお客様に見守られながら、サナトリウムの春は無事に幕を閉じました。
本番まであと1週間を切ったあたりからは、ラストスパートというように個々の忙しさに磨きがかかり、また「歴史ある場所での初の現代劇」というプレッシャーもあってか、みんなの顔から笑顔が消えている状態でした。
時にはキャスト同士でぶつかったこともありました。
本当にこのまま本番を迎えられるのか…不安に駆られることもありました。
そして佐藤さんのアルコールの量も増えていき… 笑
しかし、いざ本番を迎えてからは再び団結力が生まれ、
「いい作品にするんだ」
「素晴らしいものを見せるんだ」
といった想いが、キャスト陣全員の胸に。
終演後には、キャスト陣で抱き合い涙を流しながら慰労の言葉を掛け合っていました。
小豆島の方々にも大変喜んでいただけました。
佐藤さんも若干うるうる… 笑
本当に沢山の方々の協力あったからこそ、サナ春が成功したのだと、皆の笑顔と涙を見て改めて思いました。
ここから始まる
サナ春が無事終わったからといって、主催である佐藤さんは満足しません(笑)
来年もそれ以降も、ずっとずっと島での演劇が盛り上がっていくように…と更なる目標が出来たそうです。
だから、私たち芸門(GATE)にとって今回の公演は、始まりの一歩でしかありません。
これからも、沢山の人と出会い、繋がり、また協力を経て、芸門は進んでいきたいと思います。
ということで長くはなりましたが、サナ春の日々はいかがだったでしょうか?
少しでも「楽しそうだな」「参加してみたいかも」と興味を持っていただけましたら、幸いです。
今後とも様々な企画をしていきたいともいますので、芸門を是非よろしくお願い致します!