【平成童話物語】あとがき
今年に入り、熱意を込めて…
営業に走り回り、結果的に、当初企画した目的は果たせたなと思えた、アルティスタの代表作。
【平成童話物語】
人魚姫
シンデレラ
マッチ売りの少女
最終章~青い鳥~
を終えて、舞台ではあまりしないけれど…
あとがきを書いてみようと思います。
企画、プロデュース、脚本のこかつあさみです
こんな話がありました。
と、クラウン(元人魚姫)が切り出していく、
自分の過去の話。
まず、ここでクラウンとは一体何者なのか?
が焦点になると思います。
そして、アンデルセンの名作【人魚姫】をどう解釈していたのかによって、皆様が感じた事は違うでしょ。
私が、何故あとがきを書こうと思ったのか…は、
観劇して下さった皆様で…
それぞれに認識してもらって構わない気持ちと、
これは名作だなと、細かく見ていけばわかる事を、あまり解らない方々が、私の作品でではなく、よく耳にするから事が多いからです。
それでは
【平成童話物語】あとがき
こんな話がありました。
「あなたは、人間じゃない」と言われた女の子がおりました。
こんな話がありました。
「あなたより、もっと不幸な人は沢山いる」と言われた女の子がおりました。
漠然と聞くと、そんなこと言う方が悪いと、大多数の方は言ってくださいます。
しかし、無意識のうちに、そういう視点で人に接していませんか!?
自分は、どうでしょ…
こんな話がありました。
「施してあげたい。」「助けて上げたい」
と、言われた時、女の子は深く傷付きました。
と、同時にその言葉を使った方に、尊敬から軽蔑の視線を投げかけるようになりました。
こんな話。
全て、人魚姫を演じた私が味わってきたことです。
そして、本作【平成童話物語】を書き上げる事ができました。
だから、彼女はこんな話に感謝をしました!!
この作品が仕上がられるまでには、沢山の出来事がありました。
人魚姫は、人ではない存在です。
人ではない存在が、人を愛したが故に、全てを投げ捨てて、愛する人の為に命を落とす。
人によっては、美談ととり、人によっては…悲恋ととり、感想はまちまちでしょう。
でも、その感想で止めて終わって欲しくはなかったので、【青い鳥】という作品に行き着くのです。
シンデレラは最後王子様と幸せに暮らしました。
という薄っぺらい、解釈。
マッチ売りの少女には、なんの救いも見いだせない…悲劇。
しかし、どちらもその1色の感想で終われない、深い部分があるどこかに見え隠れしています。
何を、幸せとして、何を不幸と受け取るのか?
環境や出会い、そして別れ。
その出来事の全てに、その一言では言い表せない何かがあり、その人の受け取り方によって…
どんな現実にも、幸せという答えはかくれているのではないか!
それを、決めつけてしまう言葉の愚かさを、私は本作品で描きたかったのです。
死んでしまう事は悲しい。
結婚出来たら幸せ。
愛する人に出会えたら、必ず両思いになりたい。
それだけではなく、その過程に、様々な感情がある。
それが、【喜怒哀楽】という、感情として、クラウンは語ります。
どれが、幸せ??
どれも欠けてはならない、大切な感情であり、全部が揃ってこそ、本当の幸せに辿りつける流れ星
のではいか?
怒りや哀しみとは、エネルギーをマイナスに使うので、避けたいものです。
しかし、それは時に喜び楽しみのバネにもなる。
感情が欠落していたら、心から笑うこと出来ないのではないか?
その疑問に辿り着けたのは、こんなお話があった、私が辿り着いた過程でしたイエローハーツ
まだ、答えは出ません。
答えなんて、ないのです。
これから、300年間。
人間の為になる事をしなさい…
と、命じられた人魚姫は、愛したい王子様とは会えません。
救った人達とも、二度と会えません。
どんなに友達になっても、会えたら幸せじゃない人になってしまうから、会えない事を喜びにする。
急遽の選択に喜びを感じて、存在する道を選んぶ。
出会えた思い出が、彼女の宝物なのだと信じてます。
これは、私が沢山の猫達との生活でえた財産です。
捨てられた、怪我をした、人を恐れる子猫も、大人ねこも、幸せに暮らしても、私より遥かに早く、寿命や病気で亡くなります。
それを、悲しいと取るのか、幸せだった?
良かったねキラキラ
有難う。私も幸せだったよラブラブ
と、次の命との出会いを探す旅に出る瞬間です。
でも、忘れないよ…
そして、被災者で悪い環境で育った、マッチ売りの少女に、シンデレラは「ごめんなさい」と、言います。
シンデレラだって、両親を亡くし苦労した末に、王子と結婚できた人です。
でも、人とはそれを忘れ…
いつの間にか、自分のが優位に立ってるように、感じて無意識のうちに、相手を傷つけてしまうのです。
シンデレラのせいで、少女は悲惨な現実を味わったわけでもないのにです。
これが、人間です。
比べるものではない。
他人と自分を。
そして、助ける、施すなんて、おこがましい…
どんな状況になっても、自分の力で立ち上がるしかないのです。
己の幸せを見つけるべきなのです。
そのために、相手に何をしてあげられるのか??
どんな事をしてあげられるのか??
それが、本当の優しさでは無いでしょうか?
見下しているつもりなしに、「可哀想」などという言葉を人は、簡単に使います。
それが、違うのです。
手を差し出す。
相手がその手を掴むのかは、相手に任せる。
その連鎖が、本当の優しさと、本当の平和に繋がって行くのではないでしょうか?
それをあなたに問いかける。
そんな話を作りたくて、【平成童話物語】は書き上げました。
アルティスタとして、始動するにあたり…
アートとは、その差出す手でありたいと、考えました。
この作品に関わって下さった皆様が、少しでも立ち止まり、己と向き合う機会になってくれたらと願います。
少なからず、演者達にはそうなれたこと。
それだけだけでも、私はやって良かったなと思えます。
誰のために、なんて思う必要はないと…
教えてくれた仲間たちは、私の脚本をしっかりと、受け止めて、その手を握り返してくれました。
人魚姫(序章)
シンデレラ(第1章)
マッチ売りの少女(第2章)
青い鳥(最終章)
私は演劇だけに、とらわれた観点ではアルティスタを進めていくつもりはありません。
演劇に触れ合わない方々、アートに興味がない方に、
素直な気持ちで、ご覧いただき…
そして、何かは伝わる作品を作り上げて行きたいと思っております。
そういう意味も込めて、それぞれの役者のファンの方だけでなく、関係者だけでなく、レストラン様のお客様にも届けられたこと。
深く、本作品の成功だと思って…
今後に繋げていきたいと考えております。
本当に有難うございました。
また、序章からもっとデラックスになったバージョンにて、再演出来ることを願って…
1人でも多くの方々に、届けられる作品に成長して行くことを願って…
平成童話物語は、本当に、平和に成る日まで…
大切に、上演していける様に、考えておりますルンルン
誠に有難うございました。
最高の仲間たちに出逢えたことに、感謝を込めて…キラキラ
フリーイベント企画アルティスタ
プロデューサー
こかつあさみより音符
そして、私に、色んな経験を下さいました、
こんなお話…の数々に、感謝を込めて。
また、新たな自分の幸せ探しに、今大切な仲間たちと旅立ちます花束
出会って下さった皆様に、心より感謝です。
フリーイベント企画アルティスタ一同
企画プロデュース脚本 こかつあさみ
ディレクター制作メイクコーディネート 原田宏美
ギター・漫才 尾崎薫(ビリー尾崎)
シンデレラ 吉﨑加奈(舞夢プロ)
マッチ売りの少女 茅原衣里
(劇団土竜/SparkleWind)