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キリスト教で読む西洋史ー聖女・悪女・聖人・皇帝・市民

オルレアンの少女32-ジャンヌ十字架の道へ

2019.03.26 04:03

再びここは天界。「イエス様、これはこれはどうしたことで」「マグダレナちゃん抱きつくなというのに!」「そんなことより、私の妹のジャンヌが!」「いつから妹になったんだ?」「聖女は皆私の妹です!」

「ああっイエス様の聖痕から血が!まさかジャンヌは?」「そう今から私と同じ受難の道を歩くのだよ」「ええっ!フランスを解放するのでは?」「私の解放とは武力ではないよ」「ああやっぱり!う、羨ましい(私なんかずっとほっとかれたのに)」

「いやこう望んだのはキミらだろう。かなり強引な方法であまりやりたくなかったけど、ともかくジャンヌの犠牲によって人々は目覚め、フランスとイギリスとの戦さは終わるのだ」「主よ、家作りの捨てた石が隅の親石となった」「これは神のわざ、人の目には不思議なこと」

「おお何と言う孔明の策略!」「そしてジャンヌはこの時代だけでなく、永遠に世界に残ることになる」「(わ、わたしの立場は・・・)」「何か言った?」「もちろんキミの妹、歴代最高のインテリ聖女のカトリーヌちゃんと、強運のマルグリットちゃんはそのままだ、ミカエル、君はモンサンミシェルの防衛にまわりなさい」「ああ私の主よ」「抱きついてもいい特権はマグダレナちゃんだけよね」

下は茨冠をかぶったジャンヌ像