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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

【日本語のコミュニケーション】言葉の勘違いのお話

2016.03.04 04:37



コミュニケーションというのは、

難しいものです。



特に、日本語というのは、

同音異義語も多く、

敬語や活用と言った文法自体も、

世界中の言語と比べて難しいと言われています。

その代わり、些細な心の機微や考えを伝えるのに、

とっても適した言語だそう。

だから、使う難易度としては、もちろん上がりますね。



また、コミュニケーションの内訳では、

身振り手振りや表情などのノンバーバルコミュニケーションが約7割を占め、

言葉を使った言語的なコミュニケーション(バーバルコミュニケーション)は、

たったの約3割だといいます。

だけどその3割がものすごく大事なことに、

もうあなたもお気付きですよね。



本日のテーマは「日本語のコミュニケーション」。

面白い物語を使って、その危うさと面白さをお伝えします。






まずはこちらのお話をご覧下さい。



警官「寄生虫なので、できれば引き返して最初の信号を右に行って下さい」
ぼく「えっ」 警官「寄生虫ですから、引き返してください」
ぼく「なにそれひどい」

警官「えっ」 

ぼく「ぼくが寄生虫ってことですか」

警官「寄生してるのは警察ですよ。寄生してるので重体なんです」

ぼく「えっ」 警官「えっ」

ぼく「だれが重体ですか」

警官「誰というか、まぁここを通った人全員ですかね」

ぼく「あなたも僕に寄生しますか」

警官「えーとね、あのですね、この先でトラックが横転して積荷が産卵したんですよ」

ぼく「えっ」 警官「つまり事故ですね」

ぼく「何が産卵したんですか」

警官「精肉業者のトラックで、冷凍された肉が産卵したみたいです」

ぼく「なにそれやばい」

警官「ええ」

ぼく「重体の人は大丈夫ですか」

警官「えっと、まぁ寄生虫とはいえゆっくりと動いてはいますから」

ぼく「なにそれこわい」

警官「えっ」 ぼく「えっ」

警官「とにかく、先ほどから警察が現場の方で超刺してますから」

ぼく「なにそれもこわい」

警官「えっ」 ぼく「えっ」 




…おわかりでしょうか?



これは、渋滞を規制中の警官と、

ある運転手との会話です。


「規制中」→「寄生虫」

「渋滞」→「重体」

「散乱」→「産卵」

「調査している」→「超刺している」

と、誤字のオンパレードですね。

おかげでとんでもない物語になっています。



だけど、ここまでではないにしろ、

日常的にこういったことが起こりうる確率が高いのが、

日本語を使ったコミュニケーションです。



同意するときにも断るときにも「大丈夫です」を使ったり、

意味の取りにくい外来語や省略された言葉を多用したりする人、居ませんか?

居ますよね。私もその内の一人です。

こんな風に、

(良く言えば)私たちは日常的に難解なコミュニケーションを駆使しているのです。



ナイスファイト。(違う)





さぁ、まとめです。



自分の身の周りにも容易に起こり得る、言葉の勘違い。

気を付けなければなりませんね。十分に用心しなければなりません。



ただ、それも、お互いに認め合う気持ちや尊重する意識があれば、

笑い話や学びになる。かもしれない。



そういう意味では、うまくいかなかったコミュニケーションさえも、

一つのチャレンジの証だといえるのではないでしょうか。



失敗して、そこから学ぶこともある。

コミュニケーションの間違いを恐れすぎて、

コミュニケーションを取らなくなる方がなんだか怖い気もします。

ならば、失敗してもいいじゃない、と少し気楽な気持ちで、

折角の素敵な日本語でのコミュニケーションを楽しんでみたいものです。




コミュニケーションとは、

難しいものです。


でも、だからこそ面白い。

今日もコミュニケーションに精一杯あたふたしてみましょう。