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pHで変わる色

2019.04.02 23:35

植物のもつアントシアニンの色変わりはよく知られていますが、他にもpHによって変色する色素は数多く存在します。身近なところではクロロフィルもそうですね。

手づくり石けんに使われる色剤の中にももちろんあります。

色生地をつくっているときには発色が悪くても、型入れして数日経つとよい色が出てきたり・・・明らかにpHによって発色が変わります。

この変色を見越して色生地をつくっておかないと、完成時には思ったより濃い色になったり、色味が想定と異なる石けんになったりします。

もともとの油の色が黄味がかっているため、無地の生地もどちらかというと「イエベ」。

ここで紫を利かせようと思っても、青・赤・黄の3色が合わさってどうしても灰色がかってしまいます。

青がグリーン寄りになったり、ピンクがオレンジみたいに発色した経験をお持ちの方もおられると思います。

何度もつくっているうちに「あとからもとの色が戻ってくる」感覚がわかってくる・・・とはいえ、オプションや精油の色にも左右されるので、想定通りにはなかなかいかないものです。

紫・青・ピンクを美しく発色させるためにはやはり「ブルベ」寄りにしたい。

ハイオレックひまわり油や椿油などを使うとか、あまり好んではやりませんが、二酸化チタンで白っぽく仕上げておいて、着色するとか・・・一工夫必要ですね。

ちなみにイエベ=イエローベース、ブルベ=ブルーベースの顔色のことですよ~若い子向けの雑誌の受け売り(笑)。