シルバーバーチQ&A 12
●シルバーバーチとは……モーリス・バーバネルという人物を霊媒として、1920年から60年間にわ たって霊的教訓を語り続けた古代霊の仮名で、3000年前頃、つまりイエス・キリストより1000年前 に地上で生活したという英知の塊である崇高な存在。
⇒スピリチュアリズムを現世に広めた第一人者であり、江原啓之さんがスピリチュアリストになった動因でもあるのです。
【シルバーバーチのスピリチュアルな生き方Q&A】より一語一句カットすることなくシルバーバー チのアンサーを掲載します。
●シルバーバーチのお言葉を受容した者は感激して、救われ、地上天国という理想郷の創造と同時 に、自己の魂成長に全身全霊を捧げることだろう。
Q「われわれは死後も努力次第で向上進化するのであれば、罪深い動機から転落することもあるのでしょうか?」
A『ありますとも! こちらの世界へ来ても、地上的な欲望から抜け切れずに、何百年も、ときには何千年も、進化らしい進化を遂げない者が大勢います。
地上時代と同じ欲求と願望に明け暮れる生活を送り、霊的な摂理など理解しようとしません。
身は霊界にあっても、地球の波動のなかで生活しており、霊的なものにまったく反応しないまま、刻一刻と霊性が堕落していきます』
Q「そうやって際限もなく堕落していって、最後は消滅してしまうのでしょうか?」
A『そういうことはありません。内部に宿された大霊の火花が今にも消えそうに明滅するまでになることはあっても、完全に消えてなくなることはありません。
大霊と結びつける絆は永遠なるものだからです。
いかに低級な魂も、もはや向上できなくなるというほど堕落することはありません。
いかに高級な魂も、もはや低級界の魂を救えないほど向上してしまうことはありません』
Q「個霊は死後さまざまな階層をへて、最後は大霊と融合し、その後、物質その他の成分となって宇宙にばらまかれるのでしょうか?」
A『私は、完全の域まで達して完全性のなかに融合してしまったという個霊の話を聞いたことがありません。完全性が深まれば深まるほど、まだまだ完全でないところがあることに気づくことの連続です。そうやって意識が開発されていくのです。
意識は、大霊の一部ですから無限であり、無限性へ向けて永遠に開発し続けるのです。
究極の完全性というものを私たちも知りません』
Q「でも、個霊が進化していくうちに類魂のなかに融合し切って、個々のアイデンティティーを失ってしまうのは事実ではないでしょうか?」
A『私の知るかぎり、そういうことはありません。ただ、次のようなことはあります。
成就すべき大切な仕事があって、心を一つにする霊団が、知識と情報源を総動員してそれに没頭し、そのなかの一人が残り全員を代表してスポークスマンとなる、ということです。
その間は全員が一つの心のなかに没頭してアイデンティティーを失っています。が、それも一時的なことです』