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「龍族的后裔」第十四集

2019.03.27 11:38

「龍族的后裔」第十四集『宋姓 以民為天(下)』

武庚は今こそ立ち上がり父の仇を討ち先祖の威光を取り戻そうと訴えるが、やはり子啓は民のために平和のために謀叛は起こしてはならないと言う。すると武庚は東璃公主に剣を突きつけ人質に取った。だが子啓は武庚の剣を奪うと自らの腹に突きつけ、東璃公主を放さなければ自分はここで自害して果てると言う。さらにその剣を実際に腹に刺したため武庚は糧食を寄付してくれるだけでもいいと折れた。


戻った管叔鮮は姫発に子啓が周王朝に逆らう気だと訴えるが、彼が微国で白昼堂々一般人の娘を連れ去ろうとした事は既に姫発の耳に届いており、一族の恥さらしだとこっぴどく叱られた。しかし姫発の元には武庚が新兵を鍛えているという噂も届いており、姫発は密かに弟の周公旦に前王朝一族をよくよく監視しておくよう命じる。


糧食を差し出せば東璃公主を返すという条件に、子啓は糧食を馬車に積み込み出発する。それを知った管叔鮮はすぐに兄に訴える。さすがの姫発も怒り、殺してでも子啓の馬車を止めろと周公旦に出兵を命じた。だが子啓の車列はなぜか王宮に向かって来ていた。その意図が分からず旦も様子を見ていると子啓は王宮にやってきて姫発の前に参内した。子啓は持ってきた糧食を飢饉で苦しむ衛国のために使ってくれと申し出る。姫発や弟らは勘違いを恥じて皆感服した。ただ一人、管叔鮮を除いて…。


伯父が自分に協力するどころか敵に糧食を送るような真似をしたことに武庚は怒り、なぜ一族のために戦おうとする自分にこんな仕打ちをするのかと嘆く。東璃公主は商王家がすでに天から見放されており子啓が周王家に仕えることを天が支持している証拠だと告げる。武庚は憤るがそれを否定する根拠もなく、糧食を得ることもできなくなったため東璃公主を伯父の元へと返した。

管叔鮮は子啓への恨みを晴らすべく武庚に協力を持ち掛けた。武庚に旧王家の栄光を取り戻せとけしかける。兄は弟・旦ばかり重用している、自分が権力を得るためには事を起こすしかない…。

武庚の元に管叔鮮が訪ねて来ていたと東璃公主から聞いた子啓は管叔鮮の狙いに気付く。すぐに武庚へ使いを遣った。

子啓は東璃公主と侍従を連れて管叔鮮を訪ねた。そして武庚と造反を起こせば必ず死が待っていると諌めた。だが管叔鮮は兄に告げ口するつもりならここで殺すと迫る。子啓は自分を殺せば肉親である武庚がお前と協力することは なくなると言い立ち去った。

子啓の侍従に化けていた周公旦は三兄が本当に造反を目論んでいると知り青くなる。だが姫発は病床にあり今彼にその事実を話すことはためらわれた。子啓は管叔鮮が怪しい動きをしないか見張りいざとなれば周公が抑えてほしいと頼む。

子啓の使いが武庚の元へやってきて、玉玦(C型をした宝石)と一本の柳の枝を差し出した。この玉玦は帝辛が子啓に与えたもの。前王朝の権威に何の価値があろうかという意味だ。そしてこの柳の枝は商の都・朝歌に生えていた柳で、先の戦で元の木は既に燃えてなくなってしまったと言う。つまり本体(商王朝)は無くなってしまっても一枝(武庚)さえ残っていればいつかまた大木に成長できるだろうという意味だ。


ある夜、刺客が子啓を襲う。だが東璃公主が子啓をかばって応戦した。賊は衛兵に捕えられたが東璃公主は賊に刺され倒れる。子啓の腕の中で東璃公主は自分が木族の生き残りであることを明かす。前王朝帝辛によって木族は滅ぼされた、それを止めることができなかったのは比干を救えなかったことと同様に子啓の心残りであったのだった。東璃公主は育ての母の友人であったにも関わらず自分たちを助けに来てくれなかった子啓をはじめ怨んでいたが、彼の一心に民に尽くすさまを見てその気持ちは消えたのだと告白する。木族がなくなっても民は困らないがあなたがいなくなったら民が困る…そう言って公主は息絶えた。


姫発が亡くなり息子の姫誦が跡を継ぎ、周公旦が監国(宰相の位)に就いた。監国は兄である自分がなるべきだと管叔鮮は嫉妬の念を燃やしついに造反を決意する。管叔鮮が武庚と組んで造反する様子だと知った子啓は甥の元へ行き必死に制止するが、武庚は既に心を決めており、もし失敗したら一族は子啓が守っていって欲しいとあの柳の枝を手渡すのだった。

管叔鮮は二人の弟と武庚と組んでクーデターを起こしたが失敗し、武庚は位牌となって子啓の元へ戻って来た。

子啓は微の国号を宋とし姓も宋と改めた。前王朝時代から受け継ぐ国名を無くすことに一族は反対したが、子啓は国名を改めることで現王朝への謀反の意図はないことを明白に示すためであり、そうでなければ代々受け継いできた商王家の血と伝統を守りきっていくことはできないのだと説いた。宋という字は空(ウかんむり)に向かって木がすくすくと伸びる様子を表している。一族と領民が空(天下)を支えるような立派な人物に育ってほしいという願いがこめられていた。

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武庚を善人として描くというのは結構斬新じゃない?ウルッときた。

武庚役の裴彊童、ベタだけど泣けるお芝居。やっぱ時代劇はいいなぁ…。