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タティングレース教室        RoomofTatters

タティングレースとは

2021.06.29 06:34

「ルーム·オブ·タッターズ」ホームページへ

ご来室ありがとうございます


タッターとは

「タティングをする人」の意で

「ルーム·オブ·タッターズ」とは

「タティングをする人々が集う部屋」

という意味になります


その名のとおり

「ルーム•オブ•タッターズ」には

シャトルを手に

糸にときめき

時におしゃべりに興じながら

タッター達が集い

賑わっています





タティングレースは

厳密に言うと

「編み物」ではありません


編み物は

かぎ針編みや棒針編みのように

糸はしを引くと

つるつるほどけます


タティングは「結び」であるため

糸はしを引いてもほどけません


タティングレースは

正しくは「編む」ではなく

「結ぶ(結ぶ)」

「結う(ゆう)」

「作る(つくる)」

と言います





さて

「タティングレースはどこの国の

発祥ですか?」と

聞かれることがよくありますが


もともとは

「ノッティング」と呼ばれる

結びこぶを作って装飾する技術が

いつしか「タティング」へ

発展したとの説があります


ノッティングとタティングのシャトルは

形状がよく似ていますが


ノッティングのシャトルのほうが

少し大きめで両端先端が

閉じていません


外国の書籍などでも

タティングの書籍にふと

ノッティングのシャトルが飾ってあったり


中世の貴婦人の肖像画で

タティングシャトルと思いきや

先の閉じていない

ノッティングのシャトルを

手にしていることもあります


今のタティングレースの原型になるものは

中世のヨーロッパで

みることができるようです


ヴィクトリア時代の作品を

写真やアンティークで

見たことがありますが

その頃には

リングと渡し糸だけで作られていて

今わたし達が作るような

チェインはありませんでした


チェインや

ピコでジョイントする方法も

後々に発明されたもので

当時はリングからリングへ渡る糸を

しつけ糸を針で何度もからげながら

形を作っていました

ジョイントもピコ同士を

しつけ糸で結んでつなげていました


タティングレースは

とても長い時間をかけて発展し進化して

こんにちの姿があることがわかります


わたしは

タティングレースは「糸の構造物」と

とらえています


構造物なので

土台や基礎の仕組みが分かれば

色々な応用ができます


現代のタティングレースは

次々と新しいテクニックが考案され

表現も多岐に渡っています


タティングレースは

フランスでは「フラボリテ」と呼ばれ

ドイツやスウェーデンなど

広くヨーロッパ各国に広がっている技術です


インターネットが普及した現代では

その気になれば世界各国の

タティングレースの本や

アンティークの本を

気軽に手に取ることができる時代になりました


「タティングレース」を

外国語で検索すれば

沢山の国外タッターの

フリーレシピや作品に触れることができます


ヨーロッパだけでなく

お隣韓国でも

タティングレースの書籍が発行されています


韓国の本屋さんへいくと

日本作家のタティング書籍が

韓国語に翻訳されてズラリと並んでいます


韓国のタティング書籍の魅力は

日本にはないその色彩

ポシャギなどにみられる

明るいカラーリングです


パターンも 

オリエンタルなデザインが展開されています


日本の書籍の中にある

ヨーロッパへの憧憬からくる

ヨーロッパを映してとってきたような

タティングレースの道を通り

さらに

東洋風のデザインを考えているところに

またあらたなタティングレースの

表現の広がりを見つけることができます


ミャンマーでは

イギリスの植民地時代に

この技法が伝えられました


ミャンマーの民族衣装には

タティングレースのストールを

合わせます


他にもトルコのオヤと呼ばれる

民族衣装を飾る技術にも

タティングがあります


大変細い糸で針を使ってするものや

巻き目を移さずに作るタティングなど

さまざま


またケルティツクタティングは

別個に作ったモチーフを組んで

厚みのある立体的な作品が作れます


表現は多岐に渡り

世界各地に伝搬し

それぞれに発展している技術です