不死鳥・・・だろ(泣)
整体院ボディーケア松本の
「整体」以外担当 松本圭太です。
今日は夕方に悲しいニュースが飛び込んできました・・・。
プロレスラーのハヤブサ選手が
くも膜下出血で亡くなった・・・と。
まだ47歳。
ハヤブサは僕が中学生の
ころからのスーパースター。
FMWという小さな団体の看板選手で
とにかく衝撃的な空中技に心を奪われたものです。
僕が住んでいた島根に
プロレス団体が興業にくるのは年に数回。
〇日本プロレスとか△日本プロレス
はもちろん、このFMWが来るときも
必ず観戦に行っていました。
で、TV中継をしている
メジャー団体の〇日本や△日本の試合なんですが
島根のような地方大会では
明らかにファンをなめてる
という試合カードや試合内容なんです(苦笑)
これはファンの方なら分かると思いますが
エルサムライ・野上明 組
VS
橋本真也・武藤敬司 組
もう、どっちが勝つか見んでも分かるやん、的な(笑)
(アッ、〇日本が新日本ってバレちゃった。笑)
TVで見てるような必殺技なんて
まず見れないですしね・・・。
(注・あくまでも当時の話で今は違うようです)
そんななか、FMWの
ハヤブサの試合は違いました。
そこまでやるか!と思うほどの体の張り方。
島根でもバンバン飛ぶ!飛ぶ!!
なぜ島根なのにそこまで飛ぶんだ!
と言いたくなるほどの凄まじい試合。
しかも、ボロボロの体で
試合後にサイン会までしてくれる。
あの姿を見て
ファンになるな、と言う方が無理な話。
ま、誰も「ファンになるな」なんて言わないけど(笑)
そんなハヤブサ選手なんですが
常にボロボロの状態で
全力で戦ったツケと言うか・・・
実は、15年ほど前に
試合中に首に大けがをしました。
本当に生死にかかわるケガ。
その場で意識を失って・・・
レスラー復帰どころか
社会復帰も難しい状態に。
誰もが同情の目で見る中
本人だけは「絶対にリング復帰する」
と公言していました。
寝たきり、と言われていたのが
車いす生活、が出来るようになり
近年は杖をついての歩行、が出来るまで回復していました。
そして、
シンガーソングライターとしても
活躍しており、一昨年にライブにも行ったんです。
その時に
ケガをしたときのお話を聞きました。
意識不明の状態が数日続き
ようやく気がついたときには
首から下の感覚がなかったそうです。
医者に
「いつ復帰できますか?」と聞くと
「何をバカなこと言ってるんですか」
と言われことの重大さを認識した。
「もう死んでしまいたい・・・」
と窓から飛び降りる決意をしたが
体が全く動かない・・・。
「俺は死ぬこともできないのか」
と絶望し、とにかくどうやったら
死ねるかだけを考えていた・・・。
本人は笑いながら話を
されていたんですが
聞いてる僕は涙が止まらない。
あの華麗に宙を舞っていたハヤブサと
ベッドの上で動けないハヤブサ。
あんなに力強いマイクで
勇気をくれたハヤブサと
弱音を吐くハヤブサ。
もう
いろんな感情が交じって
号泣と言うより冷静に
ただただ涙が流れていました。
で、その時、最後に
力強く約束してくれたんです
「何年先になるか分からないけど
必ずリングに戻るから」と。
『その時は必ず応援に行きます』
と心から言葉が出ました。
ハヤブサのケガ以降
団体の運営が厳しく、
消滅していたFMWも
最近活動を再開したばかり。
復帰の場も整った。
そんな矢先の訃報。
とってもとっても残念ですが・・・、
ハヤブサ選手
ようやく、また自由に羽ばたけますね。
天国でもきっと
羽を休めるなんてことはせず
さっそく
フェニックススプラッシュや
ファイヤーバードスプラッシュや
ファルコンアローを決めてる頃でしょうか。
相手はグラジエーターかな?
久しぶりの技の感覚はどうですか?
できれば
直接見たかったけど
こっちから声援送っときます。
ボロボロの体で
力強く叫んでる姿が目に浮かびます。
「お楽しみはこれからだー!!」
本当にハヤブサからは
いろんなことを教えてもらいました。
失礼かもしれませんが
ケガをしてからが本当の
プロレスラーとしての
生きざまだったかもしれません。
最後までプロレスラーとして
戦い、生き抜いたハヤブサ選手。
不死鳥が真の不死鳥になった日。
ファンの心でハヤブサは飛び続けています。
今日もあの日のように
ただただ涙が流れます・・・。
ほんとうに、ほんとうに
ありがとう、ハヤブサ。