Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

マヤ

『はじこい』妄想ストーリー

2019.03.28 22:25

「ごめんね!!ゆりゆり💦待った?」



順子が山王ゼミナールから走って出てきた。



「おっせーんだよ、いつまで待たせんの?」



「ごめんね💦怒ってる?」



「うっそー♪怒ってなんかないよ」



「てか、またそんな薄着して…」



「だってもう春だよ!」



「今日は花冷えって言ってたろ?天気予報も見てねぇのか?」



匡平がジャケットを脱ぎ、順子の肩に掛けた。



「いいよ💦ゆりゆりが風邪引いちゃう!私なら大丈夫だから!!」



「いいから着とけって」



「いくぞ」



匡平が順子の手を取って歩き始めた。



「ゆりゆりどこ行くの?映画?カフェ?お花見とか」



「今日は俺んち来てくんない?」



「え!?…私たち付き合ったばっかだし、まだ早いよ…」



「は?なに勝手に想像してんだよ。レポートあるから一緒に考えてくれない?先生」



「私はもうゆりゆりの先生じゃないし、レポートは自分でやんなさい」



「…言い方はまだ充分先生だけどな」



「仕方ないでしょ。この間までべったりゆり坊の先生してたんだから」



「子供扱いやめてくれよ」



「いいでしょ!ゆり坊ってあだ名気に入ってんだもん」



「…別にいいけど」



「じゃあ、ゆりゆりがレポートしてる間に夕飯作ってあげるね♪」



「ほんと?」



匡平が顔をほころばせた。



順子は、匡平が時々見せる少年のような笑顔が大好きだ。



「なにが食べたい?なんでも言ってね」



「じゃあさ、ハンバーグとナポリタンがいい」



「子供か!」



順子が匡平の胸の辺りにツッコミを入れた。



その手を掴んでそのまま順子を抱きしめた。



「だから…子供扱いすんなって」



匡平から唇を合わせた。



すぐに順子が離れた。



「ゆりゆり💦こんな道の真ん中で…」



「大学の教室でキスしてきたの誰だっけ?」



また匡平が唇を押しつけてきた。



順子はうっとりと、されるがままにしている。



ゆっくり離れた匡平が順子の髪を撫でながら言った。



「先生の唇、柔らかいね」



「私たち付き合ってるんでしょ?」



「そうだよ」



「先生って呼ぶのやめて」



「わかった。そのかわり俺のこともあだ名で呼ぶのやめろよ」



「ゆりゆりって言っちゃダメ?」



「だいたいそれ名字だし」



「そっか、じゃあ私のことも順子って呼んでね」



「……」



「ん?返事がない」



「やっぱいいや、今のまんまで」



「え!?」



「やっぱ春見がいい」



満開の桜の下で、ピンク色の髪がサラサラなびいた。



「好きだよ、春見」