出遅れ小話
2016.03.04 20:57
中学生の頃
教室の友達がテレビのチャンネルを
『かえる』
って言いだしたころ、
我が家のテレビはまだチャンネルを
『まわす』
だった。
就職したての頃
同期のみんなでアドレス一覧を作った時
みんなはパソコンのメールアドレス。
わたしは住んでいた家の住所。
うふふ。
こんなふうにたいがい出遅れているわたし。
最先端の波に乗っかっていなくて
「おっくれてる~~~!」って笑われたけど
どうしてかな?
ひとり、おっくれてる~~~!が、
自分だけ特別な感じがしてうれしかった。
みんながおっくれてる~~~わたしを
そのままに見てくれるのがうれしかった。
そういつだって、ひとり。
自分の感覚を大事にしてきた。
だから、自分に合わない波にも
飲み込まれずに済んだ。
誰とでも友だちになれたし、
誰とでも離れていくことができた。
孤独という自由を味わえた。
私の中の小さな大事。
おっくれてる~~~!が私をカタチ作る
欠かせない分子だったりする。