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ながさわらむの酔いどれ天使になる前に

ダンボ的冒険

2019.03.29 11:18

神様がくれた緑の液体に口をつけて俺達はダラダラと中に入っていく、紫色の煙があたりに立ち込めている、毒ガスのようだ。

少しずつあたまがクラクラしてきて、胃の下の方に吐き気のオバケがあらわれる。

俺は仰向けになってゆっくりとカラダを沈める、吐き気を抑えるように

流れている音楽は変わらない、まだ自由だ

だが、ある瞬間急に音楽が踊り出す、誰かがスイッチを捻ってグイグイと速さを変えるように

ゆっくりとグイグイ、グイグイ

そして落ち着いたと思った瞬間、床が抜けるようの音楽は急カーブする俺は抜けた足場から切り離された庭へほんの少しの旅に出る

瞬きを1度すると真横に女の死体、左に内蔵の海

俺は怖くなる、首を吊っている人々で揺れる天井、瞬く間に世界は闇で染まっていた、揺れる紫と耐えていた吐き気。

恐怖と不快感からはじまったジェットコースターは俺の三半規管を直接揺らす、ペニスバンドで付かれるオトコ、垂れ流している糞、紫色の髪の顔にピアスの開いた女、空洞になっている胴体

思わず吐く、吐き気を耐えているから恐怖に煽られていると気づいたから、俺は口から自由と尊厳と不快感を吐く、ケツから溜まっていたクソが水のように全て出る。パレードが始まる、鏡の中から楽しそうに俺が脚をだして笑いながらあらわれる。

「久しぶりだな、俺が快楽の王様だ、見失わないように俺と手を繋いでテーマパークを散歩しよう」

紫と白と黒のシマシマで辺り一面覆われた世界、圧倒的快楽と性的な自由、思想はまどろみ何でもありなんだと思う、そうすると死骸も異状性癖も糞も怖くなくなる、ただのリアル、それはただ実際にあるだけの事実に落ちぶれる。感じたことのない恐怖に人は恐れを抱く、だが認めてしまえば超えてしまえば恐怖は肩を竦めて力をなくしてしまう。恐怖に背を向けて逃げれば逃げるほど恐怖は力をつけてしまうのだ。あいつらは見ようとしないものや感じようとしない場所に蜜を感じ巣をつくる。

最初の状態はまるでその恐怖の巣に突然飛び込んだから怖かったんだろう、怯えたんだろう。

だが快楽の王様が俺の手を引く、俺はアイツでアイツは俺の中にいる俺だから、だから分かる、すぐに理解する楽しみ方を歩き方を、恐怖の巣を裏のテーマパークを。

瞑想幻覚の中でも自分の心はいつもひとつだ、裏と表はあるかもしれない内側と外側はあるかもしれない、だが自分にないものは決して現れない。いつか宇宙まで続くとおもっていた幻覚は結局自分の頭蓋骨の内側までしか続かない、ただ皆は頭蓋骨の内側すら気づかないし抑えるしかないのだ。そしてそれを見ること気づくことを解放と呼ぶならそれもまた解放なのだろう。

紫色のシマシマの揺れるテーマパークはまさに快楽そのものだったやれと言われたらいまだったらクソだって食えるし男だって抱ける。快楽の王様は迷わずやってのけるし楽しそうに街を歩く。これが俺だと恐怖するほどに

だが俺は選ぶ、快楽を選ぶ、奴も俺の1部で俺も奴の1部で俺にはあいつの目線がみえて、あいつにも俺の目線がみえる。快楽の王様を選ぶ、俺が王様だ

快楽を選ぶ、運命を選ぶ、景色を選ぶ、人殺しを選ぶ、屠殺場を選ぶ、レイプを選ぶ、異状性癖を選ぶ、すべて俺が選ぶ、そこにあるいくつもの道の中から気に入った道を俺が選ぶ、ただ身を任せるのではなく自分で選ぶ

すると快楽のテーマパークは終わりを迎える。

俺はゆっくりと流れる川を下っていく、自分の好きな道を考えて思考する快楽に溺れる、冷たい川には溺れないように。

いつか海にたどり着く、俺は砂浜に寝転がっている、今夜の旅はここで終わりのようだ。

全てがリアルだが全てがフィクションだ境界線は曖昧で自分が誰かも分からない、ただまた朝がくるようだから俺は綺麗な砂浜で眠る、未来のことと終わりのことを考えながら。