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自分の使命を見つけるために

2019.03.29 15:02

こんにちは!

全国各地で桜の開花宣言の便りが届き、いよいよ春到来ですね。

とは言え、昼と夜の寒暖差が激しいので体調管理はくれぐれもご自愛くださいね。


さて、今日は『使命』についてです。

よく「天職を見つけたい」といったことを相談されるのですが、その回答にも通ずるものです。

誰だって「天職を見つけたい」とか「使命を見つけたい」「天命を見つけたい」

思うことがあるでしょう。

特に社会に出て、30〜40歳になる方々は

仕事や私生活の中で次のステージ、刺激を求めるようになる頃だと思います。

「何かもう1つ、一生懸命になれること、熱く打ち込めることがしたい!」

「やれるなら今!」という感覚が出てくる時期です。

これは日々一生懸命仕事をしている皆さんにとっては当然の気持ちです。


でも、使命や天命は見つけようとして見つかるものではありません。

例えば恋愛の話しに置き換えると分かりやすいかもしれません。

パートナーが欲しくて、無理やりこじつけのように手に入れても

そんな恋愛は長続きはしません。使命も同じことが言えます。

また、「目標達成=使命」ということでもありません。

もちろん「使命を持って生きたい!」と思う姿勢は素晴らしいことです。


だからこそ、使命や天命を持ちたい!という人にお伝えしたいのは、

使命・天命を見つけたければそれらをいったん忘れること。

これに尽きます。

その上で、使命・天命を見つけるために大切な2つのことをお伝えします。


①一切の固定概念を捨て、仕事、プライベート問わず

   全てに対してオープンになって受け止める。

 「好きとか、嫌い」「やったことある、ない」「できる、できない」

 そういった固定概念。降り掛かってきたことや、投げかけられたこと、

 様々な課題や仕事に対して全てオープンにして受け止めること。

 「No」と言わずに自分の枠を取っ払ってオープンになることで世界が広がります。


 「自分にはいつもチャンスが来ない」という人は、運が悪いのはではなく

 自分自身の心の状態が「受け入れる!」という状態になっていません。

 かと言っていつでも何でも受け入れるかと言えばそれもまた別なんだけど。笑

 気持ち、姿勢の問題せ「そういう度量」を常に持っていないと、

 いつまでたってもチャンスというものはやって来ません。

 自ら安定というものを崩して行き、周囲に困っている人や悩んでいる人がいたら

 自分が少し頑張ることで役立てることは積極的に声をかけてやっていく。


②身の回りや社会で起こっていることを自分ごとと関心を持つこと

 世の中には2種類の人間がいます。

 1:身の回りで起こることを『他人ごと』と思って生きる人

 2:身の回りで起こることを『自分ごと』と思って生きる人

 前者の人は関心を持っていないのでアンテナが立ちません。

 それ故にその人にとって本来必要な情報や人、できごとが入って来ません。

 後者の人は、自分ごとだと思って生きていると、世の中で起こっている様々なことが

 全て繋がって問題を引き起こしている、それと自分が無関係でないと分かってきます。

 (政治や経済、事件、教育、福祉、ビジネスなど全て)

 それが分かってくると、色々なところに自分のアンテナが立つようになります。


皆さん、例えばこんな経験ありませんか?

それまで興味のなかったベンツの車。何かがキッカケで欲しいと思った途端、

街なかでベンツの車をよく見るようになった。

ベンツでなくとも「◯◯が欲しいな」とか「〜が気になるな」と何かを意識した途端

自分の周りでそれに関わるものが急に出てくるようなこと。

これを心理学ではカラーバス効果といいます。

そう、「チャンスがない」「使命、天命が見つからない」ではなく、

実際には既に色々あるのに、そのことに気づいていない、見えていない、

もしくは自分に言い訳して無意識レベルで見ないようにしているだけなのです。


世の中で起こることや周囲の人、モノ、ことに関心を抱いてみてください。

自分の使命や天命は何も自分の好きなことや得意なことから

見つかるとは限りません。

世の中をしっかり観察し、人々や社会が何に悩み、困っているのかをぜひ見つけてみて下さい。

皆さんはJohn Wood(ジョン・ウッド)さんという方をご存知でしょうか?

Room to Readという世界中の恵まれない子どもたちのために

本を贈る活動をしている団体のファウンダーです。

(ちなみに教育を受けられない子どもは世界に3億人以上います)

ジョンさんはアメリカの方で元々はアメリカの一流企業で年収5,000万円を稼ぐ

エリート中のエリートサラリーマンでした。

そんなジョンさん、休暇を取ってネパールに旅行した時のこと。

現地の小学校を訪れ、たまたま図書室に足を運ぶことになります。

とは言えそこは僕たちがイメージしている図書室ではなく、

金属の箱に数冊入っているだけで、しかも鍵がかかって厳重管理された箱だけ。

その時に先生に「何でもいいので本を寄付してくれませんか?」とお願いされ

ジョンさんは人脈を伝って、いろんな友人にメールで依頼を送ります。

その後、帰国して仕事に復帰したジョンさん。

年間5,000万の収入を得るスーパーサラリーマンなので、

すぐに企業戦士モードに入り、そんな話しがあったことを忘れてしまいます。

数日経ったある日のこと。

実家のご両親から「急に本がたくさん届いたけど、どういうこと!?」と連絡が入ります。

実家に帰ると部屋いっぱいの本が届いており、置いておくわけにはいかないので

父親と一緒に再度ネパールの学校まで本を届けに行きました。

その時、現地の先生や子どもたちから大喜びをされました。

以来、仕事をしながら本を贈る活動を続けていたジョンさん。

超一流企業でやって来た自負もあり、自信があったがすぐに現実が甘くないと

壁にぶち当たることになりました。

年収5,000万円はそう簡単に捨てられるものではありません。

これまでは自分の力ではなく、会社の肩書で仕事をしていたのだと気づきました。

そんな時、父親から「子どもたちに本を贈る活動をしている時の方がいい顔してるぞ」

と言われ、それと同時に子どもたちの笑顔を思い出し、

「これが自分の使命だ!」と覚悟を決められたと後に話しています。

そして、それが今に至ります。


この話しのように・・・

予め立てられた計画通りに進めていく偉大な経営者もいるが、

フラッと訪れた旅先や、ちょっと寄った飲食店で何かに出会ってしまう。

これが天命や使命になることだってあります。

好きなことや、得意なことの中だけにそれらがあるわけではありません。

最も嫌いなことだったり、興味のなかったことから世界が広がっていくこともある。

そういうことをお伝えしたかったのです。


もちろん、好きなことや得意なことを伸ばして行く方がストレスが少ないので、伸びやすい。

というのはあります。

でも、天命や使命もしくは天職に出会いたいのならば、

自らに降り掛かって来たことや、頼まれたこと、言われたことに対して

オープンになって開いて、受け入れて行く。そういう姿勢でいる。

世の中の人々が困っていること、苦しんでいること、悩んでいることに対して

他人事とならずに、自分ごととして何か出来ることはないか?と関心を抱いておく。

世の中に自らを投げ出してみて下さい!


一生懸命、人の話しを聞いて、一生懸命人のやっていることに喜び、

自分に与えられたことをやっていこうとする。

そしたらある日、フッとそれはやって来る。


だから人生はおもしろい!

そんな今日は禅と心理学を織り交ぜたお話しでした!

金曜日、おつかれさまでした!!


shun