桜色の想い
陽射しが少しずつやわらかくなり
足元に小さな野の花たちを
見つけたと思えば
すっかり春
3月も終わろうとしていて
もう桜の季節になりました
年明けから色々な出来事があり
この場所に向き合うこともできず
心と体をゆっくり立て直しながら
それでも気が付けば
すべてが流れの中で辿り着くべき場所に
流れ着いた
やっとそんな風に思える今日この頃です
ふとしたきっかけがあり
フラの繋がりで出会った
私よりひとまわり年上の素敵な女性
同じように数年前に人生の転換期があり
ヨガやフラ
あらゆるヒーリングなどにも出会うなか
フラワーエッセンスにも出会われたそうです
植物の持つ神秘や自然の力の大きさ
そういったものを知れば知るほど
心は理屈だけでは説明できないと
何かをコントロールしようとすれば
するほど苦しくなるのだと
そう感じられたそうです
ただ訪れるものを受け容れながら
流れにのまれず任せつつ
自分が豊かになる時間を持つこと
そうすれば
自然とすべてが落ち着くべき場所に
おさまるのだと
今はひとりで美術館巡りをする
そんな時間を持てることが
とても幸せに感じるのと
包み込むようなやわらかな笑顔で
そう語ってくれました
出会いは偶然ではなく
そんな風にいつも時を選んで
私に必要な言葉を運んでくれる気がして
その言葉がきっかけで
忘れていた大切なものと
自分の在り方を
取り戻すことができたように感じます
思えば
いつも大事なタイミングを
そっと教えてくれたり
必要なものをお仕着せではなく
差し出してくれる
そんな出会いに助けられながら
私は生かされていて
そのことに感謝の想いを忘れてはいけないと
季節をそっと知らせてくれる
草花たちや自然の姿にあらためて教えられ
気付かせてもらったように感じた朝
時を得たように
桜が蕾を開きました
植物たちが
枯れた葉や朽ちた枝
そのすべてを抱きしめて
花を咲かせるように
桜並木を歩きながら
またここから新しいサイクルを
自分なりの歩みでゆっくりと
進んでいけたら
そんな風に感じています
* * *
春という季節は
一度すべてを許すために巡ってくる
~ヘンリー・デイヴィッド・ソロー~