味見
おはようございます。
暮らし、味わう。
食を通して豊かなライフスタイルを提案する
古民家カフェ&セレクトショップ テマヒマ
プロデューサー,バイヤーの太田 準です。
よく誤解されていることがあって実はテマヒ
マのランチは平日の方が混んでいて週末の方
がのんびりとした感じです。平日と週末とで
お客様の層が違うということもあるとは思い
ますが、ご予約も平日は満席のことが多いで
すが週末は少な目です(今日もそうです)。
時間の流れ方も違っていて、平日のランチは
お客様がいらっしゃるのが短期集中型なのに
対して、週末は徐々に時間をかけてお客様が
いらっしゃる感じ。
平日の感覚でやってると、時計を見て、まだ
こんな時間!?と時間の経つのが遅く感じた
りします。それでいて月日の経つのは早くて
今日で3月も最終日です。時間の感覚は本当に
不思議です。
サラリーマン時代、自分のチームのメンバー
に回覧するように新聞の気になる記事を切り
抜いて編集していました。今もたまに切り抜
いたりするのですが、それはブログのネタ
に困った時に使われたりもします。はい、今
日のブログがそれです笑。
作家古川日出男さんの「ロボットはご飯を食
べない」というタイトルのエッセイの中で、
”AIやロボットは、素晴らしい味の素晴らし
い一品を考案できる。自ら調理も出来る。要
するに「ウケる味」を創出できる。それで?
ロボット自身は食事をしない、という一点は
無視される”
という一文がありました。これは喩えで、
“人びとの意見の表明も他人の意見を咀嚼・消
化できないのならば、結局は自らをロボット
化している、とはならないか?”
と続きます。
効率化一辺倒な社会、直線的に最短距離で進
もうとする現代の生き方・考え方に対して、
「テマヒマ」という象徴的なワードのもとに民藝や発酵という切り口で、暮らしを味わう
味わうように暮らすということを提案したい
そんなことをこれまでも何度か書いてきまし
た。AIやロボットが人間のある部分の代わ
りをしていく中で、人間に何が残されるの か?
今、民藝や発酵「的」なものに人間が惹かれ
るのはそういう危機、瀬戸際にあるからなの
では?と思います。
例えば、ランチのメニューの中にある豆乳ヨ
ーグルト酵素シロップ掛けは、豆乳ヨーグル
トも酵素シロップも発酵の進み方により日々
味が違っていますので、味見は欠かせません
それはAIやロボットには出来ないことですね。
3月最終日の今日も、ランチやスイーツはテ
マヒマ店主(うちの奥さん)がちゃんと味見
して、11時オープンで皆様のお越しをお待ち
しております。冒頭に書きましたように11時
半のランチのご予約も週末の今日は少な目で
す。
それではよい一日を!