山バスク・星付きレストラン
この道で合ってるのか?
山道をどれくらい走っただろう?
有り得ないほどの急斜面を昇ったり降りたり
野を超え山を越えて到着したのが
オーベルジュ・オスタペ Auberge Ostape
ホテルとしては5つ星のハイクラス
敷地に入ると
お迎えにあがりしたとカートが到着
さすが!ご丁寧にどうもと思ったのも束の間
後ろ向きに座らされ、走り出したら止まらない
一気に斜面を猛スピードで激しく登る
捕まる所を探し、足を踏ん張る所を探し
絶対誰か落ちたことあるよね?と思うような
ブンブン、グワングワン
こういうとこは結構雑というのがフランス
ホテルのレストランに入ると
今のアトラクションが嘘みたいに
し~~~んと静かな空間が
一等席は空いていなかったものの
フランス人の食事風景を
背後から拝見できるマニアックな楽しみを
味わえた
食前酒は甘いキール
カートで興奮した気持ちを落ち着かせてくれる
ブロッコリーのムース
フォアグラのホイップ
アンチョビと生ハムのカナッペと共に
どれも、抜かりのない味
さて、メニューはどれにしようかな?
高級レストランとなると
全7品とかスペシャルなコースがある
前に座ってるフランス人はそれを注文してる
でも、日本人の私は絶対無理
拷問のように吞み込むことになり兼ねない
一般的な前菜、メイン、デザートで十分
このロケーションで45ユーロって???
6000円弱、有り得ない激安ぶり
最初に登場したのが
熱っ!ガラスの器だからてっきり冷製かと
意外性がおもしろい
カボチャを燻製させたような
奥行きあるソースに白身魚
ワインはピンクとは言えない濃いロゼ
この季節しか味わえない新鮮な
ホワイトアスパラは間違いない
メインはこんなに柔らかくできるの?
ダイナミックなポーク
ピスタチオと穀物のしっとりケイクが
口直しになってる
既にお腹も一杯になり最後のデザート
ん~、イケるかな?
マンダリンの爽やかさに助けられる
これで終わりではない!
ここからがメインイベント
私の大好きなテラスへ移動
あ~~~最高!!!
眼下に見下ろす点々とした可愛い家々
見渡す限り一面を囲んだ山々
こういうシチュエーションを創り出せるのが
フランス人
自然こそ最大の贅沢
それを熟知している彼らだからこそ
プチフールとエスプレッソで
この後もしばらく満喫した
日本なら、食事に行くなら食事が目的
フランスは違う
この環境をじっくり味わい
大切な人と過ごし語り合うことが目的
その中に“食事”という行為がある
こんな場所なら半日でも一日でも居られる
★フランス旅・第5弾バスク編★