Los Angels 9
アナハイムを歩いていた。メジャーリーグ観戦を終え、ダウンタウン経由でロス空港近くのホテルで、アメリカ最後の夜を過ごしたかったのだが、metrolinkはこの日たったの4本しか運航しておらず、しかたなくディズニーランド近くのダウンタウン行きのバス停まで歩くことにしたのだ。
だが先にも書いたようにアメリカはデカイ
また、googlemapで近道を選択しても、道がなくなっていたりして、来た道を1時間かけて戻るハメになったりさんざんな目にあうことになる
荷物はフル装備。摂氏30度近くの砂漠をそれを持って、あやしいアジア人中年が一人トボトボと歩く。
高い建物はたくさんあるのにそれでもその向こうに地平線が見える。どれだけ土地余ってんだと思った。
そしてまた歩いてるのはこの広大な土地にワタシひとりだけ。(アキバ仕様フル装備)
思いもよらぬところで椎名誠ばりの”ジャーニー”感を味わうことになったが、これはこれで楽しい。予定調和はやはりつまらない
なんとか2時間近く歩いてこのHouse of Blues近くまでやってくるとディズニーランドは目の前。本場のディズニーランドも楽しんでみたかったが、あいにくそんな時間はない
ようやく歩行者に会うことができる。本場のディズニーの客はコスプレ率が高い。
アナハイムを歩くシンデレラ 白雪姫
目を奪われた。なんと美しい・・・・
写真を1枚と心に思ったが、小生にはもうそんな勇気も体力も残っていなかった。早くバス停にたどり着かなくては
そこから10分ほどでなんとかバス停を見つけた。このバスを逃すと1時間待たなければならない。よかった。
ダウンタウンまでは約90分。いろんな停留所に停まりながらなので時間がかかる
こういう観光客のいない地元路線的なものに乗ると、その場所の息遣いが見えてきてたのしい。パブリックスクールに通う下校途中の黒人学生たち。その日の仕事を終えたクタクタの老婆やいかつい労働者。
いろんな人をいろんな場所で乗せ、そしてまたいろんな場所で降りていく・・・・
そんな人たちを見ながら、小生はこれまでの4日間を振り返りながら思っていた。
アメリカってみんな必死だよなぁって
アメリカは思ってたより人にやさしくないなぁって
決して楽しくなかったワケではない。子供の頃からずっと憧れていた”かの地”をようやく訪れることができたのだから。
でも、もっと陽気だと思っていた。もっとヒップでダサい言い方をすればイカしてるのかと思っていた。ジェスチャーがおおげさで、もっと”なだぎ武”なのを小生は期待していた
でも実際は違った。きっとアメリカは生きることに必死にならないと生きていけないんだなって思った。(決してなだぎ武がふざけているわけではない念のため)
たった4日間だけどそう思った。デキるやつはいい思いできるけど、デキないやつはとことん冷遇される。そんな世界なんじゃないかって思った。
ホームレスはスマホをパクッてきた車のバッテリーで充電していた。メジャーリーガーは守備時、絶対球際をあきらめなかった。
そしてボロボロの身なりをした仕事帰りの黒人女性が、運転手と小生の目の前で会話している。
何言ってるのかなんて全然分からなかったけど、
「お互い景気は悪いわねぇ・・でもなんとかしていかないとねぇ・・」
って言っているような気がしていた。
そう、もうワタシはクタクタだったのだ。
そこから地下鉄とバスと徒歩で約4時間。やっとホテルに到着
ホテルでサンドウィッチを買うが、ツナサンドが20ドルもした。おかしいだろと思いつつも近くにコンビニなどあろうはずはなく、しかたなくそれを頬張りながら、デカイTVでアメリカンコメディを見る。40代男性のデブが体を小刻みに揺らしている・・・
そしてそれを見ても思った
アメリカは必死だ。
ありがとうアメリカ。ありがとうLos Angels。