Novel Therapy『家族旅行』
『家族旅行』
hana 著
スウェーデンのひょっこり島に住んでいる9歳の女の子ニキータ。
ニキータは、いつも白いブラウスに赤いひざ丈のふんわりワンピースを
着ています。
広い草原をいつでも走りまわれるようにいつも裸足
ブロンド色のボブ、短い前髪もトレードマーク
ニキータが住んでいる小さな島は、大草原に小さな湖がたくさんあり
黄色、緑、赤、青色のカラフルな家が草原の中にポツンポツンと建っていて
家々には、白い馬がいます
その白い馬に乗って買い物や仕事、遊びにも行きます
9歳のニキータは好奇心旺盛なので、その白い馬に一人で乗ってみたいけど
両親は「まだ子どもだから一人で乗ってはいけません」と叱られます
今ニキータが一番ほしいものは、この小さい島と大きな島をつなぐ
船の切符
本を読むことが大好きなニキータは、本に書いてある国や出来事が
本当にあるのか、本当の事なのか、自分の目で確かめてみたいのです。
でも、ニキータの両親は「まだ子どもだから一人で島を出てはいけません」
と、叱られてしまいます
「どうしても自分の目で確かめたい!今すぐにでも確かめたい!」と
思っているニキータは
どうしたら島を出て確かめに行けるかを毎日毎日考えていました。
「親のお金を盗んで船の切符を買おうかな、そしてなにも言わず
一人で島を抜け出そうかな」
「でもそんなことしたら帰って来た時、両親に絶対叱られる
なにより悲しむだろうな…」とニキータはいろいろ考えました。
そんなある日、みんなが幸せになれる方法を思いつきました。
「そうだ!お父さんとお母さんも一緒に行こうと言えばいいんだ!!」
早速そのことを両親に話すと
「それなら楽しそう!みんなで行きましょう!」と喜んでくれました。
そしてニキータは
大きな島をつなぐ白い船にお父さんとお母さんと乗り
三人で楽しい「家族旅行」に行きました