University College London(UCL)留学記:ロンドンの観光地で詐欺にあった話②
おはようございます。University College London (UCL)の理学療法士の倉形です。理学療法士はリハ専門職のひとつです。
前回から、ロンドンの観光地で『ギャンブル詐欺』にあった話を書いています。
前回、簡単に詐欺グループの手口を書きました。 私は、ギャンブルに興味がないので、通り過ぎようとしましたが、最終的に引っ掛かって(?)しまいました。
この流れというか、メカニズム(?)が良く考えられているので、書きたいと思って書いています。なんだか言い訳がましくて恥ずかしいですが・・・(*_*;
前回、この写真に写っている人たちがほぼ全員詐欺グループで、みんなで協力して観光客からお金を巻き上げるという所まで書きました。
続きです。
①『デニムシャツの男性』や『白い靴の女性』が、狙っているカモの道をそれとなく塞いで、通りづらくしてきます。現地の人は、この人たちを押しのけて歩いたり、シャッフルしている所を跨いだりして通っていきます。 (私は、押しのけるなどは出来ずに足を止められてしまいました。)
②『ボーダーの男性』が、シャッフルをして、明らかにこの男性から見て右側のカップ(1)にボールが入っている状態でシャッフルを終えます。 (この時点では、カモには『1/2の確率だな~』と思わされます。(1)のカップに入っていそうと思いますが、シャッフルの段階で、カモの目線から、一瞬ボーダー男性の手でカップが見えにくい瞬間があり、『多分(1)だけど、もしかしたら(2)かも』と思わされます。)
③そうすると、『デニムシャツの男性』や『白い靴の女性』が、「あっちだ、あっちだ。」と(1)を指します。
④にもかかわらず、最初の人が真ん中(2)に賭けてお金を失います(この女性も恐らくグルです)。 そうすると、『デニムシャツの男性』や『白い靴の女性』が「あ~、なんだよ。凄いわかりやすいのにさ~」と大げさにリアクションをとります。 (この時点でカモは『確実に(1)のカップじゃん』と思います。)
⑤『白い靴の女性(この役は女性が多い)』が「右側(1)だよね。」と話しかけてきます。
⑥私が「うん。右(1)だと思う。」と答えてしまうと、 女性「あなた、賭けなさいよ。賭けなさいよ。」と大声で煽ってくる。 倉「いや、いいよ。」といっても、ずっと言い続けてくる。
⑦この時点で、一度、右(1)側のカップの中身が見えて、ボールがチラッと見える。
⑧女性の声を聞きつけて、『シャッフルする人(写真ではボーダーの服)』が 男「右(1)?はい。」とお金を握らせてくる。
⑨倉「いや、いいよ。いらない。」といっても、押し付けてくるので、「じゃあ、ありがとう(くれるって言うなら別にいいか・・・)」といって受け取ろうとすると、
『ボーダーの男性』は「あなたの掛け金を見せて『Show your money!!』」と言ってくる。 賭けを成立するためには、あなたのお金も見せないとダメだみたいなこと??
⑩倉「いや、現金もってないし」と言っても、ずっと『Show your money!!』を繰り返す。『ボーダーの男性』も、女性もずっと同じことを繰り返している。
⑪離してくれないこともあり、根負けして 倉「わかったよ。」と言って、お金を渡して、右(1)側のカップを空けると、その中にはボールはなくて、全く関係ない(3)の中にボールが入っている(;’∀’) (一回、チラッと(1)のカップからボールが見えるけど、お金のやり取りをしていたりする一瞬の間に、移動されている??)
(⑫詐欺グループの別の人間が、(3)に賭けて、お金をグループ内でやり取りして、詐欺じゃないですよとアピールする場合もあり。)
と、この様な感じで、一度足を止めて、話しかけられたのに反応してしまうと、
- 考える時間を与えないように、同じ言葉を何回も繰り返す
- しつこいし、お金を見せるだけならいいか?みたく思わせる
- 「お金をもらえるのかな?」というスケベ心に付け込まれる(お恥ずかしい・・・)
という流れでカモにされてしまいます。
で、言葉が不自由で訴えるのが面倒なこと、自分の意思(?)で賭けたという負い目もあり、「まぁ、泣き寝入りしてもしょうがないか・・・」という気持ちになってしまいます。
長くなってしまいましたので次回に続きます。
一見、このブログの趣旨とこの話は関係ないように感じますが、最終的には、ブログの趣旨に合った形でオチますので、安心(?)して下さい。
今日も、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
理学療法士 倉形裕史
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