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桔山海の部屋

3Dモデルでもlive2Dでもない新しい配信のやり方

2019.04.02 08:00

*この記事のやり方はトラッキングと口パクを犠牲にしてモーションと見た目に特化した配信方法です。トラッキングと口パクを重視したい方には向きません。

目次 

・自分にとっての必要条件

・技術概要

・動画を作るにあたり実際に用意した素材


自分にとっての必要条件

☆映像制作と配信を同一の3Dモデルで行いたい

☆見た目の重視

☆unityを使わないで済む


一番比重の大きいのが映像制作とyou tube配信を同一の3Dモデルでやりたいというところでした。普通ならunityなどにエクスポートする際は様々な制約が発生するのでモデルを分けるというのが無難なところかと思います。しかしblenderとunity双方の作業が発生するので安易にそれを選択することはできませんでした。そこで3Dトラッキングでもないlive2Dでもない新たな配信方法を考える必要がありました。


技術概要

イメージとしてはlive2Dと3Dトラッキングの中間にあたる技術でトラッキングと口パクを犠牲にしてモーションと見た目に特化した配信方法です。live2Dと3Dのいいところどりをした見た目を実現できます。live2Dは描いた絵ということで"コントロールされた画"である点。3Dはトラッキングを用いた"多彩な動き"の良さ。犠牲にするものはあれど、この二つを両立します。

具体的にどうするかというと

下準備

1、表情差分をループアニメーションとして予めレンダリング

☆種類は多ければ多いほど良いが喋っているときのループモーションは最低限、2秒を三種類用意するとよい

2、作成した表情差分のループアニメーションを組み合わせる

☆例えば喋る時の差分をA、B、Cと三つ作ったらA→B→C→A→A→C→・・・などランダムに並べ繋げる。後述にあるが動画再生ソフトでその場に応じた動画を再生していくため細かく切り替えると切り替え時の読み込みの空白が気になってくるのでループ動画はaftereffectsでポスタリゼーション時間の15FPSかけて書き出すと切り替え時のカクカクを多少誤魔化せる。差分を組み合わせて繋げて長くするのは切り替えの数を軽減する役割もある。

3、差分を複数つなげた動画を動画再生ソフトのブックマーク機能に登録

☆GOMプレイヤーがおすすめ

収録

・生放送

その場に応じた動画を動画再生ソフトのブックマークから選び再生していく

喋っている間は喋っている時用のループ動画をループ再生させておく


・生放送以外

音声を収録したのち

標準のFPSの滑らかに動く差分ループを用意しておくと動画でも見劣りしない。

☆形式はAVI、アルファ付きで保存がおすすめ


動画を作るにあたり実際に用意した素材

1、左右ゆらゆら

2、左右ゆらゆら(小)

3、お辞儀

4、喋り01

5、喋り02

6、喋り03

7、うなずき

8、笑顔

9、手を振る

10、あくび

11、うとうと


それぞれ 60フレーム FPS30 アルファ付AVI / FPS30 AEポスタリゼーション時間15FPS の二種類

12、無言パターンの組み合わせ(1+2+10+11)

13、喋りパターンの組み合わせ(4+5+6)

14、お辞儀(3+13)

15、手を振る組み合わせ(9+13)

組み合わせ動画は基本生放送でしか使わないのでFPS30 AEポスタリゼーション時間15FPSで作成


予めレンダリングした画像を使っているのでコントロールされた見た目を実現していてなおかつ、モーションは自分で作成するのでモーションキャプチャーではできなさそうな動きでも実装可能なのである。なかなか複雑で誰でもできる手軽さは皆無だが、人によっては一つの選択肢となりうるかもしれないと思いやり方を公開しました。質問があればぜひどうぞ。