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わかば通信

築60数年の団地がフルリノベーションで 次世代へ 「アンレーベ横浜星川」

2019.04.03 08:44

 

 いま若い人の間で、古い団地などをリノベーションしたお部屋に住むのがちょっとしたブームになっています。

 60年以上前、神奈川県住宅供給公社によって保土ケ谷区に建てられた「桜ヶ丘共同住宅」が、このほど「住宅性能改善事業」によってフルリノベーションされ、「アンレーベ横浜星川」となって生まれ変わりました。


  桜ヶ丘共同住宅は昭和29 年の竣工。 

 よく都心にタワーマンションが建つと、その分、郊外団地などの人口が減少し高齢化・過疎化が進行すると言われます。 

 そういう意味からも郊外の団地や共同住宅をリノベーションによって蘇らせる「既存ストックの活用」は、今後ますます注目されそうです。


  3月の「アンレーベ横浜星川」オープンルームの日に訪れてみました。

   まず驚くのは、建物の前面にチョコレート色のルーバーが何本も縦に走り、とてもモダンな外観になっていること。とても築60数年には見えません。

 伺ったところ、このアルミルーバーは屋外の配管を目隠ししているとのこと。屋外にあることで配管のメンテナンス機能が高まり、同時にルーバーで覆うことで建物全体にモダンな印象を与えています。

 新築のマンションかと勘違いされることもあるそうです。

  今回、60数年の時の経過により建物が 老朽化し、水回りなどの設備面でも遅れた部分があったことから、まず老朽化した壁、床、天井のすべてをはずしてスケルトンにするところからスタートしたとのこと。 

 そして時代のニーズ に合わせて、南側に寝室、居間を配置。奧に動線に合わせてキッチンや、洗面所、浴室を配するなどフルリノベーションされました。

 壁はクロス張り、フローリングの床材には小田原杉の無垢材を使用。

 小田原杉の床は、きりりとして清々しく 森の中にいるように木の香りが漂ってきます。 

 素朴な木目、木の質感など自然を身近に感じられ、ふと素足で歩いてみたくなります。

 寝室の窓は二つ。一つは横長で視線が自然に外に向く位置にあります。もう一方の縦長の窓はベランダに向いていて、きっと双方向から光がほどよく室内に入り、気持ちの良い朝を迎えられるのではないでしょうか。

  キッチンの窓も、自然な光が取り入れられるように工夫され、調理する手元をやさしく照らしてくれそうです。左手奥は、洗面所、浴室などへと続いています。

 

 キッチン側からも玄関からも、浴室や洗面所に行ける双方向動線になっていて寝室には、たっぷりした収納のウォークインクロゼットも備えられ、便利に使えそうです。

 浴室は横幅もたっぷりしたユニットバス。洗面所を独立させ、新しく洗濯機置き場も備えられています。

 キッチン、洗面所、 洗濯機置き場、浴室など水回りの動線がよく、朝の忙しいときなどだいぶ助かりそうです。新婚の若いご夫婦にとって、住みやすい明るい住環境になっているのではないでしょうか。 


 興味深かったのは、外壁に断熱材を貼っているということで、これにより建物の劣化も防げるのだそうです。


  また以前からのサッシはすべて取り外し、窓には板ガラスが2枚使われ二層になっているため、ガラス間の空気層が暑さ寒さを防ぎ、壁の断熱材とあいまって冷暖房効果が高まるとのこと。

 省エネにもなりそうですね。 

 見学したのは花冷えの日でしたが、よく考えれば、部屋の中にいて外の寒さをあまり感じなかったのは、この断熱効果のお陰なのかもしれません。


 100年マンションとも言われるいま、建物の長寿命化を図り、さらに良質な住環境を提供するという今回のような試みは、今後ますます注目されそうです。

 古い建物が、フルリノベーションによって生まれ変わるさまに、目を見張る思いでした。

 フローリングの床、二重ガラスのエコ仕様の窓、システムキッチン、ウォークインクロゼットがついて月6万2千円~の家賃設定も、新婚夫婦に嬉しいですね。 

  ■『アンレーベ横浜星川』 横浜市保土ヶ谷区桜ヶ丘 1-18-28 相鉄本線「星川」下車徒歩14分、JR横須賀線「保土ヶ谷」下車徒歩16分 

問い合わせは、神奈川県住宅供給公社 ℡0120-100-107