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BSC_Radio TOKYO

KURO「RADIO NEXUS」4月3日放送後記

2019.04.04 04:24

RADIO NEXUS、水曜日を担当するKUROです。
四月に入り、新元号も発表されましたね。『令和』僕は好きです。
さて、心新たに、引き続き魂込めて素敵な音楽と本をお届けして参ります。

本日、番組の冒頭で朗読したのはこちら!
GAKU著『僕は僕でだれかじゃない』
ご存知ヒップホップのレジェンドグループEAST END×YURIのラッパーです。ソロになってからはGAKU-MCという名前で活動されています。ラッパーが書く小説。だいぶ前の作品ですが、気になって読んでみました。実は図らずも僕はGAKUさんと同じ道を辿っている気がします。生まれて初めてコピーしたラッパーがGAKUさんでしたし、その後、僕もラップでデビューし、そして活動休止をし、GAKUさんはギターを30過ぎから覚えて、今では弾き語りをしながらラップして、僕もハーモニカをそれぐらいから始めて、今ではライブで披露するようになりました。
そして小説です。僕も刊行するという…妙に符号するところが多くて、親しみを感じています。この作品、とても読みやすくて良かったです。やはりラッパーの書く文章ってリズムがいいなと思いました。日頃から日本語をビートにハメる作業をしているからでしょうね。そういう意味では、今後もラッパーの書く小説ってもっと増えてきてもいいなと思いました。
オススメです。

未来に残したい本、題して『BOOK TO THE FUTURE 2』ではこちらをご紹介しました!
赤塚不二夫著『これでいいのだ』
小学生の頃、天才バカボンのOPを口ずさみすぎた友達が、理科のテストで本気で“太陽は西から昇って東に沈む”と書いた奴がいて、テストで間違えてましたが(笑)なんと最近それも可能ではないかと、実験をした青森県の中学三年生がいるそうです。どうやるかというと、高いところほど地平線までの距離が長くなるので、西の地平線に太陽が沈んだ直後に素早く高所に行けば再び太陽が地平線から顔を出すと。それがなんとスカイツリーだと可能になるのだそうです。すごい賢い中学生ですよね~。
さて、この小説ですが、まず面白いのは自叙伝なのに、ほとんど父母の話、家族の話に終始されているところですね。そういったところに赤塚不二夫の人の良さが出ている気がしました。それとこの作品を読んで思ったのは、旧満州で生まれて、貧乏生活を強いられて、兄弟たちを早くに亡くし、命からがら帰国して、家族と何度も別離と再会を繰り返した壮絶な前半生なのに、漫画のアウトプットがギャグってすごいな~と思いました。そういった悲しみや影が作品に反映されていない、僕はその美意識が好きで、ますます赤塚不二夫が好きになったし、この本を未来に残したいなと思いました。

自分の音楽的ルーツを深堀する『BACKGROUND MUSIC』では、『MC HAMMER』を紹介しました。僕らの世代はみんな通っていると思います。一時期はマイケル・ジャクソンのライバルとも言われ、これだけマイケル好きだった僕も、彼の登場はとてもストリート感があって揺れました。なんならかなり浮気したこともあります(笑)
ちょうど男の子は不良なものが好きになる年頃でしたしね。あれだけすごいヒットを出したのに、ハマーって過小評価されている気がするんですが、今聴いてもカッコいいですよね。むしろ何周も回って今の方が響いてきます。リックジェイムスのSuper Freakを使った『U Can't Touch This』はキラーチューンです。そういえば、日本で服装やダンスを真似た人をハマオって読んでましたね(笑)ダンス甲子園が流行ったり、とんねるずがパロったり、それほど社会現象を起こした人でした。

今日のBから始まる『B-STYLE』は、Birthdayでした。公の場で言うのもアレですが、何を隠そう、自分のマネージャーの誕生日でした(笑)
知り合ってからもう二十年かそれ以上の付き合いになりますね。まさか肉親と一緒にいるよりも長い付き合いになるとは思ってもみませんでした。マネージャーって不思議な存在です。自分に価値があるからそばに居てくれるのですが、あるのかないのかを一緒に探しにいく相方でもあります。冷静に考えたら単なるビジネス上の付き合いなのに、それでは務まらない役どころでもあります。タカシさん、おめでとうございます。

というわけで、次回の放送は4/10(水)になります。
(ディレイ放送は翌週の土曜日20時から!)
それと、先日刊行された拙著『マン・イン・ザ・ミラー 「僕」はマイケル・ジャクソンに殺された』から番組の冒頭で朗読する一節を募集しています。
ぜひ #読んでマンミラ を付けてつぶやいて下さいね!

あなたの貴重な一時間が、僕のラジオを通してまた素敵になりますように。
番組で紹介した曲は、プレイリストとして『うたパス』アプリで楽しめます。https://au.utapass.jp/channel/campaign/-kNdam4ANZlr4FZZVX

これからも音楽や本が楽しく響いてくる番組を目指します!

KURO