はじめての3切り
2005年9月3日
あたしのメインキャラであるFOが、あと数十秒で3時間を切れるんだ。
そんな中誘われるまま、TAしたりわき墓したりしているうちに、不思議な感情を持つ自分に気がついた。
「今3切りしたくないなあ…」と思っている自分に。
タイムを短縮するための、そのためのタイムアタックであり、そのために良いマップを出すためのわき墓なのに、その最中に、タイムを短縮したくないと、3切りをしたくないと、そう思ってしまう自分の感情に…驚いた。
そうしてちょっと前に、そのタイムが少しだけちぢれた日を思い出した。
あの日は本当に、今3切りしたいと思った瞬間だった。
そうしてハッと、あたしはあたしがどうしたいかに気がついた。
「あたしはあたしの3切りを、あたしが好きな人にやってもらいたいのだ」と。
それは今まで声にならない声だった。
…
あたしは数ヶ月前、ある小さな覚悟をもってチャレロビにやってきた。
「師匠と同じ場所から、同じ景色が見たい。」
そのたったひとつの目標のために、全然無い勇気と実力を必死でふりしぼって乱入していた。
しばらくして気がつくと、あたしの周りにはさまざまなことを教えてくれる人たちが居てくれた。
けれども…あたしは頑張ろうと足掻くあまりに、ずっとずっと、たった今まで長い間ただ人から誘われるだけの、受動的な姿勢をし過ぎていたんだ。
それでも楽しかったから、少しずつでも腕が上達していくのを実感したから、皆もあたしを必要としてくれるから、自分で自分の意思を抑圧していることに、ちっとも気がつかなかった。疑問を持つことすらなかったんだ。
そんなあたしが、徐々に気づき始めたのは、いつ頃からだろう?
多分…一番大きな変わり目は…
他人の中に自分の存在を見つけた時だったんじゃないだろうか。
『言葉ではなく、心を見てる。』
当時私の面倒をよく見て下さったその(赤い鉄の人)は
どんなに辛くても笑っているあたしに、ゆっくりゆっくり手を差し伸べてくれた。
ひとりじゃないよと。何度も。
何度目かの時、一瞬だけ、彼のこころのなかに映る、ちいさなあたしの姿が見えたんだ。
あたしが、居たんだ。
それが心の羽根が生え変わる鍵だった。
そこから自分の心の色がみるみるうちに変わっていくのがわかった。
見える景色が変わっていく。感じる事が変わっていく。
…
そうして、あたしはあたしの大事な人達に気がついた。
いつも一緒してくれる方々、みんなあたたかくて、みんな大好きだけれど、その中に確かに、あたしが心の支えにしている人がいることに気がついた。
そうしてある日、それは珍しく外出した日。
豪華絢爛に舞い広がる花火を目の当たりにしながら、素直な感情を、声に出すことに決めたんだ。
「あたしはあたしの3切りを、あたしが好きな人にやってもらいたいのだ」
「初めてだからこそ、好きな人にして貰いたいんだ」
あたしの我侭。とてもとても恥ずかしいけれど。でも本当に素直な気持ち。
…
そうして3人のひとに、突然そういうふうに頼んでしまった。
花火大会のあとでグタグタに疲れていて、他の方からのゲソの誘いのメールも断ってしまったのに、口を噤むことができなくて言ってしまった。
C2は突然始まって、一発にもかかわらず毎回のようにタイムが短縮した。
3'00"04まで短縮。
そして4回目、あたしが部屋をつくった。
短縮確定なマップが出て、武器待ちをしてもらうことになって、最初にとりあえず流すことになった。
その時突然、画面から一切の音が聞こえなくなった。ボリュームの調整が効かない。
パニクる間もなく流しが始まって、音の無いまま動かなければいけなくなった。
ちょっとだけ嫌な予感がした。
最初の回収で、・・・輝かれてる。
鬼dg発掘。 本番モード。
神様、ひどいや。
結果的に3人に出してもらったようなもののタイム
c2 17"41。
総合タイム 2'58"xx。はじめてのEp1トータル 3時間切り。
でも…なあんにもできなかった。泣くしかなかった。
きっとまだまだ精進が必要ってことなのだろうなあ。