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Kazu Bike Journey

Ride in Setouchi & San-in Day 20 (4/4/19) Rest 休養

2019.04.04 23:56

Rest 休養

昨夜も脚がつった。朝も脚が筋肉痛で少し重く感じる。昨日と一昨日は少し気張り過ぎた。坂道の長距離ライドと山城登り。無理をし過ぎたか、年のせいか?

今日はあてもなく広島市内をゆっくり走る。途中、休憩中にじいさんが声を掛けてきた。良い自転車に乗っている。荷物を積んだ自転車を見つめながら、どこに行くのか、どこから来たのかと聞かれ、話が始まる。じいさん(横山さん)は今年、古希になる。70才。色々な事に興味があるらしい。スキー、オートバイ、自転車、ロッククライミング、尺八、お遍路などなど....

元気一杯のじいさんだ。今は虚無僧に興味がある。旅に出かけるときは尺八を持っていく。話を聞いていると、趣味の全てで、道具は一流品を使っている。その方が長く使えると言っていた。どうもやり始めるととことん追求するタイプの様だ。

ただ、胃の調子が良くなく、検査をして結果待ち。医者からは癌の可能性があると脅かされていて、心配と言っていた。これが会話の中で唯一の弱音。それ以外は兎に角、前向き。

横浜で仕事をしていたが、定年で故郷に戻って来た。

会社で一緒に働いていた同僚も定年になり、親の世話のために故郷に戻るとの知らせを聞くと、随分長い年月が経ったと感じる。この旅行開始の前日に、富士通に勤めていた時の上司の送別会に参加した。50名ほど集まった。ほとんどのメンバーが仕事で関わった連中。人の事は言えないが、みんな年をとった。多くの同期生やその近辺の連中が、今年、会社の早期退職システムで会社を去っていく。会社も状況は良くないからなのか、みんな元気がない。30年以上も働いた会社や仕事はその人の人生の何なのか疑問が湧く。家族の為に働いたと言うのが、一番簡単な答えだろうが、本当にそうなのか? 高齢化社会で定年後に20年から30年の人生が残っている。定年迄はほとんどの人の人生は全て社会が敷いたレールの上を走って来ている。定年後は、自分でレールを引かねばならない。

横山さんは自分の多くの趣味を通して人との交わりをしている。そうしているのが楽しいのだ。単なる遊びとしての趣味ではなく、そこから何かを探り出す事をしている様に感じる。

名刺をもらった。面白い。広島の原爆記念館のボランティアガイドの名刺。裏には自分の趣味一覧とはまっている虚無僧のイラストガイド印刷されている。横山さんのこれからの人生は、この名刺を軸にして進んでいくのだろう。横山さんは自分なりにこれからの人生を見つけた様だ。この名刺は良い。これは今の自分それからこの後の自分は何かを宣言している。北海道で知り合ったじいさんも同じような名刺を持っていた。けん玉名人、歩人と自分を宣言していた。定年後にこの様な名刺を作れる人は幸せだ。自分も名刺が作れる様に頑張らねばと思った。横山さんとは立ち話ながら、長い時間話せて良かった。刺激を受けた。

別れ際に、広島のお好み焼きを食べないかと誘われた。嬉しかったのだが、恐縮だったのと昨夜作った今日の昼の弁当があったので、辞退した。(昼間は温度が上がり、食べ物や飲み物の足が早くなっている。野菜ジュースは2日目は味が変になっている。出来るだけ早く食べないと思っていた。) 後から、一緒にお好み焼きを食べれば、もっと面白い話が聞けたのにと後悔。

横山さんに感謝。検査結果が問題ない事とこれからも楽しい人生を続ける事を祈る。