RightBrain-Explosion

【唄種夢×練間沙】スペシャル対談インタビュー

2019.04.07 10:50

いよいよ始動した第九次右脳爆発。

ありがたいことに、今回も多くの方に客演参加いただいております。


そんななか今回が初参加となる、唄種 夢(うたたね ゆめ)さん・練間 沙(ねるま いさご)さんのお二方に対談インタビューをさせていただき、いろいろなお話を伺いました。


唄種夢さん(演劇空間WEAVE CUBE)


右脳爆発、初客演


―――これまでの右脳爆発の舞台、ご覧になられたことは?


練間 沙さん(以下、練間):

一度だけ。『三人分の欠陥』ですね。衣装がすべてモノトーンで、最後の最後に赤く変わる。それが印象に残ってます。物話も多重構造で、面白いなと。


唄種 夢さん(以下、唄種):

私は結構見てます。最初に見たのは…タイトルが分からないな、クレオパトラとかいっぱい出てくる…。


―――『ファウストに唾を吐け』ですね。


唄種:

そう!あれはパンチが効いてました(笑)。右脳爆発は、最後に向けて「おお!そうだったのか!」という展開をちゃんと持ってきてくれますよね。サスペンスが強いからスッキリはしないんだけど、すごいものを見たな、という印象を残してくれる。こんな世界観の舞台を私はやらないから、すごいなって思う。

練間沙さん


人間の役は貴重

―――お二人はこれまで、どのようなお芝居を?


唄種:

私が所属するWEAVE CUBEは、キャラメルボックスさんが好きな人間が多かったので。その台本をやらせてもらう事が多かったですね。その中でどんな役が多かったかというと、これは恥ずかしいんですけど、ヒロインのポジション。でもなぜか、他のキャラクターと会話できない役が多かったんですよ。猫だから人間相手に言葉が通じない、とか。あとは宇宙船の役とか。なんか次元が違ってますよね(笑)。


練間:

僕は逆で、エンタメみたいなのはあまり…。大学時代、初めに入った劇団は会話劇が主体でしたね。その後、先輩のやってた劇団に参加したんですが、そこでの作品は、だいたい必ず誰か一人は死ぬという…。 


―――安心して下さい!  劇団右脳爆発は、これまで八回の公演で死人が出なかったのが一度きりです。


練間:

じゃあ今回は来るべくして、ですね(笑)。あとはやっぱり僕も、人じゃない役って多いです。カニとか。


唄種:

カニ!?


練間:

家族で鍋をしようとしたときに、ガスボンベの爆発で子供が死んでしまって、残された親が延々と会話するというだけの暗ーい話で。そのときの、鍋の具材のカニ。


唄種:

(笑)。なにそれ!?


練間:

「僕、あのときのカニです」みたいな。


唄種:

全然わからない!


練間:

でもそれで言うと、今回の右脳爆発は人間じゃない役っていないですね。


唄種:

確かに。これはこれで、めちゃくちゃ新鮮かも。今までが、猫とカニだからね(笑)。


―――珍しいパターンですが、お二人にとって「人間を演じる」という新境地にもなりえるわけですね(笑)。そのうえで今回、右脳爆発の舞台に期待したいこと、または挑戦してみたいことなどありますか?


唄種:

人と会話がしたいです(笑)。


練間:

僕は、今回の座組では一番年下なので。まずは一生懸命やるしかないなと。でも、真剣になりすぎて視野が狭くはならないようにしたいですし、楽しんでやれれば、と思います。


唄種:

それでいうなら、私は今回、一番年上だから。みなさんの若い力を頂きたい!私も必死になると周りが見えなくなるタイプなので、危ない!と思ったら止めてほしいです。


優しい世界のつながり

―――せっかくなので、もう少しプライベートなお話もお聞きしたいんですが。練間さんは音楽活動もされていて、まさに昨日、ソロライブを終えられたばかりということで。


練間:

そうですね、ありがとうございます。もとは大学の先輩と同期とでバンドを組んでいて。最初はあまり満足に活動できてなかったんですけど、一年前くらいから「ちゃんとやろうか」と。僕はギター、ボーカルをしています。でもメンバーの予定が合わないことも多いので、昨日はソロでライブを。すごく緊張しました。


唄種:

すごーい。


―――楽曲はオリジナルですか?


練間:

僕がすべて作曲してます。歌詞は自分も含めいろんな人が書いて、それをもとにイメージして曲を作ったり。


唄種:

ソロでもやって、たぶん誰よりも肝が据わってそうだよね。ほんとにすごい。


―――右脳爆発では異色の才能ですよね。唄種さんも、音楽は好きだと伺っていますが。


唄種:

今の話のあと?(笑)。でも私も、高校の頃は声楽やってたんですよ。そう、それで過去に付き合ってた人が、某軽音部アニメの曲をどうしてもバンドでやりたいと。彼は東京に住んでたんだけど、ボーカルがいないからって頼まれて、はるばる行きましたよ。忘れもしない、西荻窪のライブハウス。

もうすごく緊張して、メンバーも皆あがりまくって演奏もボロボロだったんだけど、客席にいた人たちが、オタ芸?っていうので盛り上げてくれて救われました。あ、みんな味方だ。ここは優しい世界だ、って(笑)。


練間:

緊張しますけど、歌うのは本当に楽しいんですよ。


唄種:

その場のみんなが「仲間」になって盛り上げていくその感じ。音楽って偉大だと思いますよね。でもあのアニメの曲、難しかったなー…。頭がちぎれるかと。


―――とてもよくわかります(劇団員一同)。


唄種:

あれ、意外とみんな理解してくれてる。ここも優しい世界でしたね(笑)。


複雑(?)な家族関係

唄種:

いやー、でもやっぱり、練間さんとか見てるとフレッシュでいいですよね。普段は若い男の子と接すること、あまりないからなあ。同じく役者をやってる弟はいるけど、あれは別に若くもないし(笑)。


―――同じような活動をされているご兄弟との関係というのも、興味深いですね。どのように見ておられますか?


唄種:

やっぱり姉だからなのかなあ。弟の舞台を見るのは、自分の本番よりも緊張するんです!客席でもずっとそわそわしてしまって、やばいですね。向こうは私に見られても、何とも思わないでしょうけど。


練間:

僕にも弟と妹がいます。みんな昔から音楽には接していて、特に弟なんかは、僕より先にバンド活動始めてますからね。ずっと芝居をやってて、最近急にバンドなんか始めた兄をどう思っているのか…(笑)。



お芝居のことやプライベートな一面など、貴重なお話を聞かせていただいたお二人、本当にありがとうございました。そんな唄種さん・練間さんが初客演の第九次右脳爆発、是非ともご期待ください。


『第九次右脳爆発』

脚本・演出 渡辺 岳

 【日時】

2019年7月 6日(土) 14:00~/19:00~

     7日(日) 14:00~

【場所】

神戸アートビレッジセンター(KAVC)

  地下1階シアター