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鈴木桂一郎アナウンス事務所

1月25日(金)『定年後、スーツに変わる衣装は筋肉』

2019.01.25 08:43

NHKのアナウンサーとして42年過ごし、定年後も同じ仕事を、続けさせてもらっているが、アナウンサーは、テレビやラジオで、皆さんに情報を伝えるのが仕事で、音声表現者としての確実な音声表現力がないと仕事にならない。ただ仕事はあくまで黒子のような存在なのだが、情報伝達者として見た目も割と重要で、仕事で着るスーツやジャケット姿は、相当気にかけてきた。勿論、私のセンスだけでなく、衣装を担当してくれた方々の知恵も借りて、それなりに、年齢に応じて、洋服で装う事は長けてきたし、自信を持って過ごしてきた。その甲斐あって、67歳を迎えて、スーツやジャケット姿なら、それなりの装いが出来るという自信は持てたと思っている。

65歳の定年を機に、スーツを着る機会がめっきり減った。スーツを脱げば、67歳のただの老人である。ではどんな装いで補うのか。答えが見つからないのである。20代までは、ファッション雑誌を読んで、プライベイトな時の服の着方などを、研究していたが、もう40年以上こうしたファッション雑誌は読んでいない。夏場は、ジーパンにTシャツ姿で何とかなるが、春、秋、冬は、何を着てもダサく、溌剌とした雰囲気はもうだせない。

インフルエンザで寝込んだ一週間の結論として考え付いたのは、スーツに変わる自分を飾る新たな物を身に纏う事である。それは何か、筋肉で体を装う事、筋肉で武装すると言う事だ。身体に筋肉の洋服を身に着けて、これからの長い人生を乗り切っていこうと思ったのである。布地で作るスーツに変わる、筋肉のスーツを身に付けようと考えたのだ。勿論ダビデの像と言う訳にはいかないが、それなりに筋肉で武装した身体を創り上げたいと思う。目標は、リゾート地でよく見る、アメリカの海兵隊を除隊したようなマッチョな老人だ。