時代を変えてきた天才は何故生まれなくなったのか
★ぱぱにっき
子どもの頃からよく読んでいた歴史上の偉業を残した天才たちにような人が、周り(今の世の中)にはめったに見れないのなぜなんでしょう。
知能指数(IQ)だけで言えば、天才たちは今の世にもたくさんいるように思えます。
ただ彼らが、ニュートンのように万有引力の法則を発見したとか、アインシュタインのような相対性理論を発表したというニュースはまったく聞こえてきません。もしかして、人類は退化し始めているのでしょうか。
ないない!そんなことはないとは思います。
身近な例で考えると、私たちの親の世代と僕たち、そして僕たちと僕たちの子どもたちが学校や塾で学習している内容は、過去よりはるかに多くの内容を学習している気がします。
※格差が広がってむしろ一部は過去よりも勉強しなくなったのも事実です。
今は、一度見たら写真のように覚えてしまう技術、発想や思考の方法も科学化され、解明され、その気になれば普通の人でも昔の秀才なみの成績や知能指数叩き出すことすらも可能になりました。
成績が秀でている人を秀才と呼び、
知能指数が高い人を頭の良い人と呼び、
やはり歴史上の天才とは区別して考えたいものです。
それでは、過去の偉人の中で天才と呼べるのは誰でしょう。
グーグル先生とウィキー先生に聞いて、
僕の独断で7人(厳密には12人)を選んでみました(^^;
ちなみに、人じゃないけど、グーグル先生とウィキー先生も現代の人々に誰よりも役に立っていますので、天才AIとして認定しましょう。
1.レオナルド・ダ・ヴィンチ(1452~1519)
天才というジャンルで、ダ・ヴィンチ先生は外せません。
様々な芸術、音楽、建築、数学、幾何学、解剖学、生理学、動植物学、天文学、気象学、地質学、地理学、物理学、光学、力学、土木工学・・・なんですか一人の人がこんだけのことが可能なのでしょうか。
本当に、「万能の天才」と称すべき唯一無二の人です。
2.アルベルト・アインシュタイン(1879~1955)
アインシュタイン先生のお陰で科学がただの辛い勉強科目から憧れるローマンに変りました。少年時期に良く読んだり見ていた「空想科学小説」や「SF映画」に登場したタイムまシンの話がただの空想話ではなく、実際の科学の一部として見れるようになりました。
自分の娘の名前に彼の名前から一部を取ってつけました。
3.アイザック・ニュートン(1642~1726)
彼のりんごと万有引力の法則はあまりにも有名ですよね。
彼の逸話を読んでたら、
“頭上にりんごが落ちてくるまでぼけっとすんじゃねぇ!”
と突っ込みたい気持ちもあります。彼が考案した微分積分には、かなり戦々恐々していました。
4.ソクラテス→プラトン→アリストテレス
なんですか先生から弟子に続くこの西洋学問において黄金期。
西洋学問において、「万学の祖」とも呼ばれる方々なのですね。彼らのおかげで哲学の世界にとっぷりはまったことがあります。哲学は今じゃ大学であまり人気のある学科ではなくなったのですが、今でも僕は、哲学こそがすべての学問の頂点に位置すると思っています。
5.孔子、老子、孟子
西洋哲学にソクラテス、プラトン、アリストテレスがいたのなら、アジアには孔子、老子、孟子、この人たちでしょう。全然引けを取っていません。
6.ブラフマグプタ
インドの数学者・天文学者「ブラフマグプタ(Brahmagupta:598年?665年)」をご存知でしょうか?
実は彼が居なかったら、ゼロの概念がこの世に広まらなかったかも知れません。
“0”という数字をこの世に誕生させた人です。
アイザック・ニュートンの偉業も、ゴットフリート・ライプニッツの偉業も、彼のゼロの概念がなかったら成しえなかったかもしれません。
このゼロの概念お陰で、物理学、工学、コンピュータ、微積分の発明に至るまで、歴史上のもっとも偉大な成果の一つともいえる偉業なのに、当事者はあまり知られていません。
7.ゴットフリート・ライプニッツ、ジョン・フォン・ノイマン
僕的には、歴史上にこの二人がいなかったら、この世にコンピュータとプログラミング言語は、未だに生まれてこなく、応用科学の発展も相当遅れたに違いないと信じています。
現代にもさまざまな分野に天才(頭が良い人)たちは確かにいるようです。
- ガルリ・カスパロフ (IQ:194)→チェス棋士
- キム・ウン・ヨン (IQ:210)→学校の先生(前職はNASA)
- クリストファー・ヒラタ (IQ:225)→大学教授(国際物理オリンピック優勝者)
- テレンス・タオ (IQ:225)→大学教授(フィールズ賞:数学におけるノーベル章)
- マリリン・ボス・サバント (IQ:228)→コラムニスト
先ほど例に挙げた歴史上の12人の偉人たちのIQはだいたい160~200であるという説もあります。IQだけをみると現代人である上記の5人のほうが上なのかもしれません。
なのに、天才(100年後の歴史に偉業として残る)の人は見かけないのが、謎です。
有る説によると、天才は人によって作られるのではなく、時代によって作られるとの話があります。時代が天才を必要とするから生まれてくるとの話です。
今朝の記事「娘の未来に起こりうる問題を予測し対策を練る」で、未曾有の危機に対する心配ことを述べたのですが、もしかしたらそんな時期がきたら、上記のような天才候補(頭の良い人たち)の中で、本物の天才が生まれてくるのかもしれません。
より多くの子どもたちを、天才候補(頭の良い人たち)として育てることこそ、大人が未来に備えてやるべきことなのではないでしょうかね。