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KANGE's log

映画「キャプテン・マーベル」

2019.04.06 11:24

女性単独ヒーローものということで、どうしても「ワンダーウーマン」と比較してしまいます。 私は、ワンダーウーマンについて、以下のように、感想をfilmarksに投稿しました。 

確かに女性解放を背景にしているのだけど、強くフェミニズムを主張するものではなかったんですよね。 

そこから比べると、本作では「女性が、女性が」という主張は、さらに薄まっているように感じます。ワンダーウーマンの成功を受けて、「そんなに構えなくていいんだ」という流れになったのかもしれません。

もちろん、ゼロではありません。 主人公ダンヴァースは、小さい頃から活発な女の子だったのだけれど、ずっと「女性のくせにでしゃばるな」と言われ続けてきたようです。彼女も同僚のマリアも、空軍において女性であるがゆえに正規のパイロットにはなれず、テストパイロットという立場でしか自分の能力を発揮する場を与えられていません。すべては、そこから始まっています。

そして、超常的な力を身につけて、惑星ハラのスターフォースの一員となった後も、その能力を使うことを抑えられてきました。

ストーリーの軸としては、彼女が、自分の手でその能力を解放する物語と言えそうです。そこには女性だから抑圧されてきたということに限定せず、「自分の能力を、何にも縛られずに活かせるように」という、もう少し大きなメッセージがあるように感じました。恋愛要素が皆無なところもよかったです。女性の成長を支えるのは、必ずしも男性である必要はないし、恋愛である必要もないってことですよね。当然です。昔からの相棒マリアがいて、新しい相棒ヒューリーがいて…ということで十分でしょう。

そこに、アベンジャーズ計画始動の話が絡んでくるのですが、こちらが「アベンジャーズ/エンドゲームへのつなぎ」という色眼鏡で見てしまっているためということもあるのですが、「さくっとまとめたなぁ」って感じが否めません。 アイドルグループの解散コンサートの開演前に、メンバーが出てこないグループ結成前夜の関係者のドキュメント映像を見ているような感じでしょうか。思い入れの強い方には、感涙ものだとは思います。