はろっと!ぎふ

はろっと!ぎふ 代表のこうきです。

2019.04.06 13:40

はじめまして。

今年度から はろっと!ぎふ の代表に就任しました、こうきと申します。


挨拶がてら僕の経歴を簡単に紹介しようと思います。

僕は1987年、生物学上「女の子」として生まれました。

幼い頃から男の子用のものを好み、将来の夢は「お兄ちゃん」でした。

自分が女の子である事は認識していましたが、男の子に憧れており、水着も母にねだって海水パンツを買ってもらいました。

母は看護師だったためかとても理解があり、女の子という性別を押しつけようとはせず、僕の心の性別を尊重してくれていました。

保育園の友達から「●●ちゃん(本名)は男にも女にもなれていいね」と言われた時、母は鼻高々だったと後に母本人から聞いた事があります。


そんな僕は小学校に上がる前、ランドセルは当然黒色が良かったのですが、祖父母が赤色のランドセルを買ってくれました。

その時初めて自分が女の子である事が苦痛だと感じました。

小学校時代は赤色のランドセルで6年間通いましたが、ボーイッシュな子として天真爛漫に過ごしました。


中学校に入ってセーラー服を着る事になった時は、学ランへの憧れから男子にめちゃくちゃ嫉妬していました。

また、女の子への初恋を経験し、その子に「キモイ、ヤバイ、嫌、ストーカーちっく」と言われた時から自分のセクシュアリティを隠すようになり、中学校時代から本格的に生きづらいと感じるようになっていきました。


高校時代は完全にクローゼット(カミングアウトせずに生きること)で、髪の毛も伸ばし、恋バナなどでは嘘に嘘を塗り重ね、少しずつ本当の自分がわからなくなっていきました。女の子という着ぐるみを着ているような感覚で、口に出す全ての事が偽りだったように思います。


大学時代も高校時代と同じような感じで、この先ずっとこんな生きづらさが続くのかと思うと生きている事が嫌になりました。

何度か自殺も考えました。

そんな時、ひょんな事からレズビアンバーに初めて行く事になり、そこでセクシュアルマイノリティ(当時は LGBTという言葉はなかった)の友達ができました。

同じような悩みを持つ友達ができた事で、自分の中で少しずつ本当の自分を受け入れる事ができるようになっていきました。

伸ばしていた髪も切り、着たい服(メンズファッション)を着るようになりました。

しかし、セクマイ友達と会うのは夜の街。

お酒やタバコが好きではなかった僕は、就職した事をきっかけに次第にセクマイ友達と疎遠になっていきました。


就職後は目の前の仕事に追われ、目まぐるしく時間が過ぎていきましたが、貯金で胸オペとホルモン注射を行い、見た目は男性に近づいていきました。

ただ、職場の人にはカミングアウトできなかったので、本当の事を話せる友達が欲しいと思っていました。

そんな時、名古屋で LGBTの集まりがある事を知り、参加しました。

その集まりは昼間に開催し、お酒もタバコも禁止の会でした。

そこでまた友達ができました。


 LGBT当事者は自分一人じゃない。自分の本当の気持ちを理解してもらえる。そんな空間が心地よく、岐阜にも同じような場所を作りたいと思いました。


僕のようにお酒やタバコが苦手な人、中学生や高校生でも参加できる会、それが はろっと!ぎふ です。


はろっと!ぎふ が誰かの居場所になれる事を願って、これからも活動を続けていきたいと思っています。




簡単に書こうと思ったら、めちゃくちゃ長くなってしまったσ(^_^;)

読んでくれた皆様、ありがとうございました。


こうき