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Plants on Vellum

中間報告

2019.04.13 23:00

こちらに来てからあっと言う間に3ヶ月が経ち、四半期ごとの中間報告の時期がやってきました。



今期は以下のような目標のもとに研修を行ってきました。これまでの活動をおおまかに振り返ってみたいと思います。


目標

1. 現在イギリスで提供されている植物画講座の、描画理論・技法に関する指導法の習得

2. ヴェラムに描かれた18世紀イギリス植物画作品の経年変化・修復方法・描画技術の把握


方法

1. 植物画講座の受講

チェルシー植物画学校: 描画材料、デッサン基礎、彩色基礎、植物学基礎、ウェットオンウェット技法、植物画指導法

キュー植物園: ペン画、彩色、植物画の歴史、植物学基礎、分類学基礎、標本館見学

2.1. 作品調査

キュー植物園: 約200点のヴェラム作品調査、うち約30点の厚さ測定、光沢度測定、顕微鏡での拡大観察等

大英博物館: 2点のヴェラム作品の鑑賞

大英図書館: 約180点の羊皮紙関連資料の鑑賞

2.2. その他

ウィリアム・カウリーでの羊皮紙製造見学

キュー植物園保存修復部門での聞き取り

作家・素材等についての文献調査


成果

1. ロンドンで提供される基礎的な植物画技法・理論・指導法を学習し、植物画家の育成を明確に意識した合理的な指導が行われていることがわかった

2. ヴェラムに描かれた18世紀イギリスの植物画について、作家の知名度や歴史的価値に関わらず、幅広い作品の劣化状況や数種類の修復方法を確認した



実際にはもう少し細かな内容を報告しましたが、おおよそこのような状況です。

関係者の皆様に支えられ、おかげさまで問題なく過ごすことができました。次の3ヶ月も安全と健康に気をつけ、引き続き研修に励みたいと思います。



キュー植物園のパームハウスの様子です。

金属製の骨組みが、何もない空を区切って美しい秩序を与えています。ノートの罫線や彩色前の輪郭線、繰り返しの柵になんとなく安心感を覚えるように、決められた枠組みは時に混沌とした状況を整理するのに役立ちます。