京都神社仏閣編 平野神社(2019年04月)
場 所:京都市北区平野宮本町1
拝 観:無休
拝観料:無料
拝観時間:6:00~17:00(3月25日~4月20日、21:00まで夜間特別参拝)
式内社(名神大社)で、二十二社(上七社)の一社。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社。神紋は「桜」
続日本紀に「今木大神」の記述があり、平城京の宮中に祀られていたとされています。延歴13年(794年)平安遷都とともに大内裏近くに遷座されたのが始まりと考えられています。
現在の祭神は4柱で、1殿1柱ずつ祀られています。
第一殿 今木皇大神(いまきのすめらのおおかみ):源気新生、活力生成の神
第二殿 久度大神(くどのおおかみ):竃の神、衣食住の生活安泰の神
第三殿 古開大神(ふるあきのおおかみ):邪気を振り開く平安の神
第四殿 比賣大神(ひめのおおかみ):生産力の神
本殿の内、南殿は寛永2年(1625年)の、北殿は寛永9年(1632年)の建立。東向きの「平野造」又は「比翼春日造」という二殿一体の本殿が二棟並んで南北に建っています。国指定の重要文化財。拝殿は慶安3年(1650年)の建立で、内部の三十六歌仙は寛永期の近衛基煕の書・海北友雪の画によるものです。南門は慶安4年(1651年)に御所の旧門を下賜されたもので、昭和18年に現在の大鳥居の位置から移築されたものです。
南側一帯に桜苑が広がっていて、約60種・400本あまりの桜が植えられています。
北野天満宮の北門を出て西に暫く進むと正面に東大鳥居が見えてきます。
東大鳥居の右側の桜。
大鳥居の左側の桜。
東大鳥居には「平野皇大神(ひらのすめらのおおかみ)」の扁額が架かっています。
鳥居を潜ると右手に出世導引稲荷神社とその奥に猿田彦神社があります。
出世導引稲荷神社はコの字型の池(水は枯れていました)に囲まれて、小さな石橋が架かっています。
左手には参集殿があり桜苑への入口となっています。
正面には神門があり、手前に手水舎があります。
神門の左手前にある桜は白・枝垂の珍種「魁(さきがけ)桜」です。
他にも10種ほどの珍種の桜があります。
神門を潜って中へ。
拝殿は、昭和30年(2018年)の台風21号により倒壊の被害にあい、現在は工事用の幕に囲まれて拝殿自身はありません。
右手に白・一重の珍種「寝覚桜」があります。
本殿の向かって左手には橘があります。
橘の左には珍種「平野妹背桜」と「突羽根桜」があり、本殿の中には「白雲桜」があります。残念ながらまだ咲いていませんでした。
神門の左手・参集殿の前に樹齢400年ほどと云われている大きな御神木のクスノキがあります。
神門を出て参集殿の脇から桜苑へ。苑内を一周して行くと南門が桜越しに見えます。
桜以外にも椿や黒百合や菜の花など多くの草花が咲いていました。
2019年04月04日撮影