4月2日 錦町→人吉市[国宝 青井阿蘇神社・人吉城跡・人吉城歴史館]→水俣市①(66km)
連日の晴天。
まずは、道の駅のすぐ近くにある「にしき町温泉センター」で入浴。
町役場のすぐ隣に温泉があり、敷地内には他にも、図書館、公民館、商工会やシルバーセンターなどが集まっている。
真ん中に駐車場があり、そのまわりを取り囲むように様々な公共施設が並んでいる。
まさにショッピングモールの公共施設バージョン。
のんびりした農村風景の中に、突如として現れる広大な敷地と施設群。
どうやら、ここが町の中心ということらしい。
駐車場には駐車スペースのラインひとつなく、停める向きも場所もオープンで開放的。
ど真ん中に車を停めて、いつまでも広々とした空間を楽しんでいたい気分であった。
さて、今日は人吉市街を観光する一日。
まずは、熊本県唯一の国宝とされる、「青井阿蘇神社」に参詣に行くことに。
ネット上で見たところ、境内にはニワトリが放し飼いになっている、とのこと。
写真を見ると、おみくじ売り場の台の上にもニワトリが陣取っていて、おみくじを引き出す穴に粗相をしそうで心配になる。
神社の総門前は石畳が敷かれ、落ち着いた風情である。
茅葺屋根の総門をくぐると、またもや茅葺屋根の本殿が現れる。
神社が全て茅葺屋根の造りというのは、かなり珍しいらしい。
鎌倉初期に遠江国からこの地にやってきた相良氏は、以来ここを氏神として大切に祀ってきた。
現在の建造物は江戸初期の造営であり、桃山様式の建築である。
この神社は806年に、阿蘇神社から分霊され創建されたとされている。
屋根には、豊臣の家紋をあしらった飾りが。
境内には「神楠」と呼ばれる、根元から太い幹が分かれた立派なクスノキがある。
遠くから神楠全体を眺めると、神々しさに惚れ惚れする。
ここにも、また、ビニールシートで覆われた土俵が。
これは、江戸時代に活躍したとされる地元出身の力士・熊ヶ嶽猪之助にちなんだものらしい。
境内をぐるりと回ってみたが、どこにも、お目当のニワトリはいなかった。
きっとネットの情報が古かったのだろう。残念‼︎
ここに、本当にニワトリが放たれていたら、この神社の威光は、さらに増すに違いない。