会心の勝利、リーグカップベレーザ戦
2019年4月7日、味の素フィールド西が丘を会場に、
2019なでしこリーグカップ1部第1節
日テレベレーザvsAC長野パルセイロレディース
の試合が、14時キックオフで開催されました。
今年は、リーグカップは1部も2部もmycujooさんで全試合中継があり、後で見ることも出来て凄くありがたいです。得点シーンにジャンプすることも出来ますので、是非ご覧ください。
とはいえ、やはりスタジアムで見るのは一味も二味も違います。試合前に水曜日と金曜日に練習を見て、この試合に臨むパルセイロレディースの意気込みが伝わったのもあり、午前中のみの予定をこなしてから車で一路、東京へ。
リーグカップ開幕節のこの日、ベレーザは主力9選手が日本代表の欧州遠征へ参加、更に日本代表の籾木選手と阪口選手がケガ?で離脱した状態。対するパルセイロレディースは、大黒柱の横山選手が代表で不在。
ベレーザは24番から上の背番号選手はメニーナからの下部組織登録なので、先発に3人、リザーブは4人ともメニーナの選手という事になりました。U世代での実績があるレギュラーの土光選手がCB、ベテラン有吉選手はSB、岩清水選手は守備的MFとして中央に。最前線は今回は代表を外れた、昨シーズンのMVP&得点王、田中美南選手。ほぼ1チーム分の選手が抜けても、強敵であることに変わりはありません。
パルセイロレディースは、横山選手に代わり巴月選手が先発に入った以外は、前の試合(1-0で勝利したリーグ戦3節アウェーでのノジマステラ戦)と変わらず。鈴木里奈選手がFWで先発しました。
当日の入場券を購入し、Aゲートから、反対側のメインスタンドA席アウェー側(Aゲートはバクスタ側にあります)に向かいます。メインスタンドでは、SS席に迷い込んだりしないよう、バイト?のお姉さんが移動中見張ってくれます(笑)
因みに、最初の画像は一度バクスタに入って周囲150度ほどを連写したものです。最近はGoogleフォトが勝手に繋げてパノラマ風にしてくれる、便利な時代になりました。
ベレーザさんのポスター。
「今年も、全部いただきます。」
全力でお断りします(=゚ω゚)ノ
私が座りたい場所に辿り着いた頃には、既に前半が始まって3分ほど経過。パルセイロレディースゴール裏の皆さん。人数では負けていても声援は負けていませんでした。メインスタンドアウェー側もパッと見60人くらいは入っていて、アウェーにしては多いなと感じました。普段見る人、長野まで来ていただいた事のある方、また初めて見る人。これだけの応援があるってのは有難いことだなあと感じました。
ネーミングライツスポンサーさん。さすが目立つ(笑)
さて、ここからは昨年に続き、オンプレー中の画像は掲載しないお決まりで、プレー中断中の写真は掲載させていただきます・・・。
時系列で。
前半37分、パルセイロレディース國澤志乃選手が先制点を決めた直後。
相手がトラップする事を先読みしマルセイユルーレットのような形で奪った國澤選手。ゴール前の中央の滝川選手にパスを出すと、滝川選手はトラップして斜め前の鈴木里奈選手の方向へパス。ところがこのパスに猛然と走り込んだのは國澤選手でワンツーの形になり、これで一気にベレーザの最終ラインを突破。GKとの1対1を國澤選手が冷静に決めました。
前半は0-1でパルセイロレディースリード。
前半終了時、巴月優希選手に細かな指示を伝える本田美登里監督。
ハーフタイム練習後、まだ片付け中に突如散水が始まり、慌てて避ける濱本まりん選手。
後半開始前、ピッチに戻る池ヶ谷夏美選手。この日はキャプテンでした。池ヶ谷キャプテンというと、国体長野県選抜の北信越予選でもキャプテンを務め、新潟戦で「C」マークが逆さになっていたのが思い出されます(笑)
ベレーザの後半開始前円陣。
その向こう側に写る、GK先発の西村選手の横断幕の言葉、何かヤバめのエピソードでもあるんでしょうか(笑)
パルセイロレディースの後半開始前円陣。
國澤選手と共に中央で試合を組み立てた大久保舞選手、60分に濱本選手と交代。
鈴木里奈選手が4-1-3-2の3中央に入るような形になり、滝川&濱本の2トップに。
64分、その濱本選手のラストパスを受けた滝川結女選手、渾身のミドルシュートを決め、今シーズン初ゴール!
昨年の後半辺りからスランプというか迷いが見えるようになっていた(ように見えた)滝川選手。ゴール前の場面で、ほぼドリブルを選択していて、ゴールへの距離は近くなってもGKやDFに詰め寄られ、シュートに持ち込めないorブロックされる事が多かったと思います。しかし今回はダイレクトでミドルシュートを選択。豪快に決まりました。これでこの試合1得点1アシスト。今後に繋げてほしいです。
83分、中盤から前線で頑張っていた鈴木里奈選手が、大河内友貴選手に交代。空中戦にプレスに頑張っていましたが、惜しいのはシュートゼロ。撃てるタイミングもあっただけに・・・。次はりなぞ~キャノンに期待!
で、大河内選手はそのまま鈴木里奈選手と同じポジションに入り、前線からの守備に貢献。CBとして期待されている大河内選手、デビューは意外にも前目のポジションでした。
ロスタイム、田中美南選手のトラップを國澤選手がカットし、こぼれ球が瀧澤千聖選手へ。敵に囲まれながらも瀧澤選手が踏ん張って濱本選手へ。濱本選手はドリブルで相手をかわしながら右に持ち出した後、豪快なミドルシュートを逆サイドネットに決めて追加点。田中美南選手のトラップはCBにポジションを下げた岩清水選手からのロングフィードですが、その時、大河内選手がプレッシャーを掛けに走り寄っていました。ロスタイムになってもそれぞれのタスクをこなした、良いゴールだったと思います。
そして、再開とほぼ同時に試合終了。ポゼッションやシュート数では上回られましたが、要所で激しいハイプレスや波状攻撃を仕掛けることが出来たパルセイロレディースが、0-3でカップ戦開幕を勝利で飾りました。
全員が、それぞれ及第点に近い、またはそれ以上の活躍を見せた良い試合でした。本当に見に来て良かった。
メインスタンドに挨拶。
監督・コーチ陣にとっても、会心の勝利だったんじゃないかと思います。
ゴール裏への挨拶に続いて、お馴染み勝利のラインダンス。
新加入選手はまだまだ動きがぎこちない感じ(笑)
最後に皆がサポーターへ拍手を返す中、ひとり大久保選手が深々とお辞儀をしていたのが印象的でした。
キャプテンマークを外す池ヶ谷選手。サイズが小さくてキツかったそうです(笑)
鈴木里奈選手に、執拗にインタビューを試みる瀧澤千聖選手(笑)
早くも先輩いじり出来る大物っぷりを発揮しています。この日も、単独でのドリブル突破や、ボールアウトにはなりましたが野口選手と対峙している田中美南選手からボールを掻っ攫うなど、攻守にセンスを見せてくれました。
小笠原ヘッドコーチと、堤GKコーチ。今日の勝利の余韻に浸りながら、既に次の試合に向けて頭をフル回転させているようでした。
帯同していた鈴木陽選手と三谷沙也加選手もピッチに。
滝川結女選手。ちょっと泣いていたように見えたのは私だけでしょうか。
客席の同世代の子と話をする瀧澤千聖選手と原海七選手。東京に来てくれたということは十文字関係か、或いはアンダー世代の代表のお仲間か。
スタジアムの周囲は、桜が満開でした。この日の公式記録では、気温27.4℃。初夏を思わせる日差しの中、押される中にも狙い通りのプレーが光り、パルセイロレディースが快勝した試合でした。リーグ戦に続き、2連勝。ここでカップ戦の次節はお休みですが、更なるチームの熟成やケガ人の回復に使える時間と思い、次の試合、リーグ戦が再開する4/20ホーム日体大戦に照準を合わせていきたいところです。