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テマヒマ

山崎

2019.04.09 21:56

おはようございます。


暮らし、味わう。

食を通して豊かなライフスタイルを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


昨日はテマヒマ定休日を生かして大山崎へ。

まずはランチでカフェいろはうす さんから。

実は阪急電車のフリーペーパーTOKKにテマヒ

マが掲載された号で、同じ見開きに載ってた

カフェ。それがご縁で以前店主さん母娘がテ

マヒマに遊びに来てくれていました。隠れ家

的な場所、古民家リノベーションと、テマヒ

マと嗜好性が近いのもありますが、古道具も

含め懐かしさを感じる素敵空間でした。ラン

チもスイーツも頂いてのんびりほっこりさせ

て頂きました。お互い新規開店のカフェ。息

長くやっていきたいですね。


その後は大山崎山荘美術館にバーナード・リ

ーチ没後40年展へ。大皿に大きな鳥を描いた

スリップウェアもいいけど、イギリス、濱田庄司の益子、河井寛次郎の京都、布志名、小

鹿田、旅する中でその土地土地の土や釉薬で

作った器も素晴らしいです。ピッチャーのハ

ンドルはやはり美しいですね。

民藝の魅力は、モノそのものの美しさに加え

柳宗悦がそれを思想的(最終的には宗教的)に昇

華したことで歴史を乗り越えれたのだと思い

ますが、初期に柳宗悦と共に、河井寛次郎、

濱田庄司、黒田辰秋、芹沢銈介等々の多彩な

ヒトがいたことが大きいのだと思います。あ

とパトロンとなってたヒトの存在も。

大山崎山荘美術館には何度か通っていますが

中でも何年か前に見た「三國荘展」が印象に

残っています。建物探訪でも有名な俳優・渡

辺篤史さんのお話も面白かったです。三國荘

とは1928年に柳宗悦らが御大礼記念国産振興

東京博覧会にパビリオン「民藝館」を出品し

その思想を初めて住空間として表現したもの

で、博覧会終了後、山本爲三郎が買い取り、

大阪の三国の自邸に移築したため「三國荘」

呼ばれるようになりました。まだ日本民藝

館が無い時代、民藝の象徴的な場所だったと

も言えます。実際民藝の同人達も集い、民藝

運動の拠点にもなっていたようです。その三

國荘を再現した展示を見ると、民藝運動が、

単なる「モノ」だけでなく、暮らし・生活全般を提案するコトだったのだと感じます。柳

宗悦の自邸(現日本民藝館西館)、河井寛次

郎記念館(旧河井寛次郎邸)を見ても同様です。


柳宗悦が、民衆的工藝、略して「民藝」とい

う言葉を生み出したのが1925年。それから

100年後の2025年、きしくも?再びの大阪万

博が開かれます。先日の鞍田崇さん×服部滋樹

さんのトークイベントの中で、「僕らの民藝

館、作ろうよ」といった発言も飛び出して、

お酒が入ってたというのもあるかもしれませ

んがもし実現したら本当に楽しいだろうなぁとワクワクしました。

今日も11時オープンで皆様のお越しをお待ち

しています。モノだけじゃなくモノを通して

得られるコト、モノを作るヒトのことをお伝

え出来るようお店に立ちます。

今日もよい一日を!